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日本のタヌキは固有種 帯畜大、頭骨で裏付け補強

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日本のタヌキは固有種 帯畜大、頭骨で裏付け補強

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日本に生息するタヌキの頭骨(左)と中国に生息するタヌキの頭骨(帯広畜産大提供) 日本に生息するタヌキの頭骨(左)と中国に生息するタヌキの頭骨(帯広畜産大提供)

 帯広畜産大(北海道帯広市)は28日までに、頭骨の大きさの違いから、日本に生息するタヌキが大陸種とは異なる固有種と裏付けられるとの研究結果を発表した。世界の研究者の間では今でも双方は同種と見なされているといい、帯畜大などの共同研究チームは学名の変更を提案している。

 帯畜大の押田龍夫教授(野生動物学)らと、韓国ソウル大獣医学部の共同研究チームが今月、英国の科学雑誌に論文を発表。同チームはこれまでもDNAなどの違いから日本のタヌキを固有種とみてきたが、今回の研究でさらに科学的な証拠を補強できたとしている。

日本に生息するタヌキ(日立市かみね動物園提供)
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 今回の研究は、北海道、本州、四国とロシア、中国、韓国それぞれ複数のタヌキの頭骨の大きさ(鼻先から頭の後部までの長さ)を比較。その結果、日本のタヌキは平均102ミリ、それ以外は平均110ミリで、下顎の骨の長さも日本が大陸種より6ミリ短い平均81ミリと2グループに大別された。

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