Webサイトのリニューアルと合わせて、Mobile and Design社のロゴと名刺をリニューアルしました。
多数のプロダクト・サービスのグラフィック・ロゴデザインを手掛けられ、私にとって数年来の憧れの存在だったのですが非常に幸運な事にご縁が有り、ロゴのデザインを引き受けて下さりました。
今回、ロゴの制作の過程や最終的なアウトプットについて紹介する事を三階ラボにご了承いただいたので、完成までのプロセスをご紹介します。
1. インタビュー
ロゴのデザインについて当初明確なイメージが出来ていなかった為、インタビューから始まりました。私(安藤)個人の趣味嗜好、好きなデザイン、Mobile and Designの事業内容や目指している事など非常に細かくヒアリングをしていただきました。
2. ロゴマークのデザイン
当初よりロゴマークとロゴタイプをセットでお願いしていたので、先ずロゴマークのデザインから始めていただきました。
そもそも以前のロゴは↓こういうデザインだったのですが、実はロゴマークは懐中時計でモバイルを表しています。大昔に時計がモバイルになった時は作り手もユーザーも嬉しかっただろうなと、そういう物を弊社も作りたいという思いで懐中時計をシンボルにした経緯がありました。
こうした背景を基に、ご提案いただいた1回目のロゴマークが以下です。社名の頭文字であるMとDを基にしたデザインを多数制作いただきました。
これらをベース何度もヒアリングを行い調整を行っていただいたのですが、もう少し物質にイメージをモチーフにしたいという要望を汲んでもらい、再度のヒアリングを経て2回目の提案していただきました。
2回目の提案では「モバイルなもの」をキーに幾つもの時代の中で発明された「モバイル」なものをシンボル化していただきました。
かなり時代を遡って最も初期のモバイルは何か?の結果、貨幣だろうという事で「和同開珎」をモチーフにしたシンボルに一度決定しかけました。この辺りのやり取りが非常に楽しかったです。
最終的にモバイルであり、日本人のソウルフードであり、社名の頭文字を模した「おにぎり2個(M)」の案でロゴマークが決定しました。
3. ロゴタイプのデザイン
ロゴタイプは決定したロゴマークを基に、相性の良さそうなフォントを数パターンの提案をいただきました。ここに有る以外にも実際は大文字・小文字の混在パターン等もデザインいただきましたが、最終的に全て大文字のNeo Sansベースのデザインで決定しました。
ベースのフォントが決定後、これを基にシンボルに合わせて一からフォントを制作いただき、ロゴタイプが完成しました。
4. 名刺のデザイン
ロゴの完成後、名刺をデザインしていただきました。
紙は黒ベースである事、裏面にStaccalのロゴを入れる事を前提に数パターンのデザインをご提案いただきました。
何度ものコミュニケーションの結果、案が絞られていき表面のデザインがほぼ決まりました。
続けて裏面のデザインのパターンです。
黒ベースになる事から、Staccalのアイコンそのままのデザインでは表現できなかったのでニュアンスが伝わる様にデフォルメしていただきました。
5. 名刺の素材・業者の選定
名刺のデザインの決定後は紙素材とプリント方法の選定です。黒紙に白の文字を載せるのロゴマークがおにぎりである事から、味のり風をテーマに箔押しを推奨していただきました。
三階ラボさんのお付き合いのあった精興社さんが大変親切にして下さり、何パターンもの素材から最終的にビアンコ・ネロという素材に決定しました。
出来上がった実際の名刺が以下です。
以上、Mobile and Designの新ロゴ完成まででした。
長きに渡ってデザインを検討していただいた三階ラボさん、ありがとうございました。三階ラボさんのロゴに恥じない企業に成長していきたいと思っております。
最後に、ロゴと共に納品していただいたロゴデザインマニュアルを全ページ公開します。デザインマニュアルと共に、デザインプロセスまで情報満載のガイドラインです。ぜひご覧下さい。