2015年のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」に決定したが、ゲイの“流行語”は「シャイニーゲイ」「同性パートナー制度」に決定!
ゲイのための情報マガジン『バディ』が2月号の特集記事「ゲイゴシップ&トレンド 2015」の中で上記を発表したことを受け、同編集部を直撃、選考について聞いてみたぞ。
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―今号の巻頭特集「肛門解禁」も大いに気になるところですが…今日はまず「シャイニーゲイ」について教えてください。
編集部 「ひと言でいうと“リア充”です。今年4月末に渋谷の代々木公園で開催された“東京レインボープライド”(LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略)のためのパレード&フェスティバルがあったのですが、そこで恋人や友達と参加している写真をfacebookやinstagramなどに投稿したゲイに対し、“ゲイライフがキラキラしている=充実している”として突如、使われ始めた言葉です。
最初はやや嘲笑の意味も含めて使われた言葉ですが、広まるうちに“リア充”“イケメン”を指す肯定的な言葉になりました。
―充実した日々を送ってる様子をSNSにアップとは…まさにリア充ですね。
編集部 「リア充アピールの自慢写真をSNSにアップする“俺通信”の行為そのものが最終的に“シャイニー”と定義づけられたと思います。海やキャンプなど野外活動が盛んな夏に一般のゲイ層にも爆発的に広がり、SNSを中心に広がっていきました。
―なるほど。で、もうひとつは「同姓パートナー制度」と。
編集部 「はい。東京都渋谷区で全国初の“同性パートナーシップ条例”が成立しました。異性婚のように戸籍に関わるものではないですが、地域限定とはいえ公的機関が発行するパートナーシップ証明書、というインパクトは大きかったと思います」
―ぶっちゃけ“同性パートナーシップ条例”はゲイの皆さんにとって喜ばしいことなのでしょうか?
編集部 「もちろん喜んでる方も多いのですが、感心が薄いゲイが多いのも事実です。そもそもカミングアウトしているゲイを想定した条例ですし、あくまでも“条例”なので異性婚と同じ権利が得られるわけではなく法的効力が薄い証明です。登録料も高額なので現状ではまだ利用者は少ないようです」
―正直、あまり意味がない…?
編集部 「いえいえ、マイノリティ問題に保守的だった日本では大きな一歩です!」