自家用車とピザ釜がやり玉に-大気汚染悪化に悩むイタリア、対策強化
2015/12/28 12:06 JST
(ブルームバーグ):極めて温暖で乾燥した気候が続く冬のイタリアで大気汚染が警戒水準に達し、当局が対策を強化している。ローマとミラノは28日から自動車の乗り入れ規制を強化。ナポリ近郊の町は、まきをくべるピザ釜の利用を禁止した。
ミラノとローマ、トリノの当局は、公共交通機関の利用を促すため1枚の切符を丸1日有効にする措置を取っている。コリエレ・デラ・セラ紙によれば、ミラノ市当局は新年を祝う大みそかの花火を禁止する可能性がある。
反ユーロ、反移民を掲げる政党、北部同盟のマッテオ・サルビーニ書記長は自身のフェイスブックでミラノの自動車規制を批判、「(実に不快な)大気汚染の問題を解決しないどころか、通勤者を悩ますだけだ」とコメントした。
イタリア全土の大気汚染対策はさまざまだ。ナポリ近くのサンビタリアーノでは町長がまきを使ったピザ釜の3カ月間使用禁止を宣言したとスタンパ紙は伝えた。過去半年にわたり大気汚染が警戒水準をたびたび突破していたという。トスカーナ州のルッカや中部地方のテルニ、北部のロビゴの地元当局は新年や公現祭を祝うために木をくべる伝統的なかがり火を認めない方針。
原題:Cars and Pizza Ovens Targeted as Italy Combats Air Pollution(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ローマ John Follain jfollain2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Alan Crawford acrawford6@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/28 12:06 JSTニュース一覧
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