2015年、Appleを取り巻く話題は非常に華やかなものでした。筆者はAppleにまつわるネタを毎週「週末アップルPickUp!」でお届けしてきましたが、ネタ切れになることもあまりなく、毎週多彩なニュースが多かった印象です。
そこで2015年はAppleにとってどんな1年だったのか、新製品や新サービスとイノベーションを切り口に振り返ってみました。
2015年は例年に比べ、新製品や新サービスの発売が多い年でした。4月以降、ほぼ2カ月おきに何らかの発表があった計算です。
そんな2015年に最も注目を集めたのは、間違いなくApple Watchでしょう! 9月には早くも「Apple Watch Sport」に新色のゴールド&ローズゴールドモデルが追加され、10月にはファッションブランド「エルメス」とのコラボモデルが発売されました。
新しいMacbookは、バタフライ構造の新しいキーボードや、感圧タッチトラックパッドを搭載し、より洗練されたノート型Macへ進化。バタフライ構造のキーボードは、その後iPad Pro用「Smart Keyboard」にも採用されています。
12.9型の大画面「iPad Pro」とiPad Pro用スタイラスペン「Apple Pencil」は、従来のiPadの使い方を超えたクリエイティブなツールとして登場。持ち主によってまったく利用シーンが異なる、特殊な位置づけのデバイスです。販売台数は今のところ未発表ですが、来年後継機は現れるのでしょうか?
約3年ぶりのアップデートとなったApple TVは、App Storeに対応し「テレビの未来」と表現されるセットトップボックスになりました。ほかにもSiriの音声コントロール、Touchサーフェスのリモコン、A8チップと特徴的な進化はありますが、筆者はApple Musicのライブ映像配信こそ、Apple TVの未来のように感じ始めています。
現在Apple Musicでは、テイラー・スウィフトの限定ライブビデオ「The 1989 World Tour」を限定スペシャルコンテンツとして配信中。もちろんApple TVでも視聴可能で、Apple Musicメンバーなら追加料金無しで見ることができます。
HuluやNetflixなど、映画・ドラマの動画配信サービスはあれど、アーティストのライブ映像配信サービスはまだこれからのジャンルです。YouTubeですら、アーティストの公式ライブ映像はミュージックビデオほど公開されていません。今のところ、アーティストのライブ映像を全編見るには、ディスクを買うかCSの音楽チャンネルに加入するくらいしか方法がなさそうです。
その点、Appleは毎年音楽フェス「iTunes Festival」(2015年から「Apple Music Festival」)を主催し、映像を配信するなど実績は十分。今後Apple側の交渉次第で、テイラー・スウィフトのようにほかのアーティストのライブ映像が配信される可能性は充分考えられます。
その流れで「iPhoneの小さな画面ではなく、Apple TVでライブを見たい」と、Apple TVのニーズが今以上に高まることもありえそう。来年、Apple独自動画サービスの開始がウワサされていますが、その中に音楽コンテンツはあるのか注目ですね。
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