国家法勲処は15日「ソウル市が光化門広場への太極旗(韓国の国旗)掲揚台設置を拒否すると最終的に通知してきた」と明らかにした。
光復(日本の植民地支配からの開放)70年となる今年、報勲処は光化門広場に高さ45.815メートルの掲揚台を設置し、太極旗を掲げようとしてきた。今年6月に朴勝椿(パク・スンチュン)報勲処長は朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長に理解を求め、協定まで締結した。光化門広場はソウル市が管理しているからだ。しかしソウル市は検討の末「太極旗を光化門広場やその周辺に期間限定で掲揚するのであればともかく、常時掲揚するのであれば、周辺の政府庁舎や大韓民国歴史博物館など国が所有する敷地で行うべきだ」との考えを今回伝えてきたという。
ソウル市は今年8月に開催した「ヨルリン(開かれた)運営市民委員会での検討結果に基づき、太極旗の常時掲揚は市民感情にそぐわず、また周辺の景観とも合わないとの結論を下した。委員会に出席したある委員からは「時代の流れに逆行する」との意見まで出されたという。一般的にどこの国でもその代表的な広場や空間には国旗を掲揚している。米国ワシントンのナショナルモールには大型の星条旗が波打つようにはためいており、スペイン・マドリードのシベーレス広場にも大型の国旗が掲揚されている。光化門広場は大韓民国を代表する広場であり空間だ。首都の中心部に太極旗を掲揚し、国に対する誇りを持ち続けるのはあまりにも当然であり自然なことだ。ところがこれを「時代の流れに逆行する」とか言う人間は、一体どこの国の何人なのか。
報勲処が行った世論調査によると、87.3パーセントが光化門広場への大型の太極旗掲揚に賛成している。掲揚台を1本立てるだけなら、道路を整備する必要があるほど広い敷地が必要なわけでもない。しかもソウル市は今なお光化門広場を占拠する旅客船「セウォル号」関連の15張りのテントに対しては、昨年7月から1年半にわたり放置し、今なお手を付けようとさえしない。朴元淳市長も大韓民国の一員であり、ソウル市も大韓民国の一部だ。ソウル市は決して独立した国ではない。