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10歳未満の子どもが脳死判定 臓器提供へ
12月17日 17時46分

石川県内の病院で治療を受けていた10歳未満の男の子が16日に脳死と判定され、臓器の提供に向けた準備が進められています。5年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは10人目です。
日本臓器移植ネットワークによりますと、脳死と判定されたのは金沢医科大学病院で治療を受けていた6歳以上10歳未満の男の子です。家族が15日までに臓器移植ネットワークのコーディネーターから説明を受けて、脳死段階での臓器の提供を承諾し、16日午後6時56分脳死と判定されました。
男の子の両親は提供を承諾した理由について「私たちの身の回りに移植手術を必要としながらも、手術を受けられずに亡くなった知人がいて、日頃から移植医療の大切さを感じていました。自分たちの子どもが助からないのであれば、せめてどこかで生きていてほしいです」と話していたということです。
日本臓器移植ネットワークによりますと、提供された臓器は肺が東北大学病院で10代の男の子に、肝臓が国立成育医療研究センターで10歳未満の女の子に、すい臓と片方の腎臓が藤田保健衛生大学病院で60代の男性に、もう一つの腎臓が岡崎市民病院で50代の女性に、それぞれ移植される予定です。
5年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは10人目です。

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