平成27年12月16日自衛隊高級幹部会同に伴う総理主催懇親会
平成27年12月16日、安倍総理は、総理大臣官邸で「自衛隊高級幹部会同に伴う総理主催懇親会」を開催しました。
総理は、挨拶の中で次のように述べました。
「本日は、我が国防衛の中枢で、そして、最前線で活躍する皆さんと懇談する機会が得られたことを大変嬉しく思います。
私は、内閣総理大臣の最も重要な責務は、国民の命を守り、平和な暮らしを守ることだと考えています。
25万人の自衛隊の皆さんが文字通り24時間365日厳しい環境の下で、黙々と、この責務を果たしてくれていることに改めて敬意を表したいと思います。同時に、隊員の御家族の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。
昨今は、自衛官が結婚相手として人気を博し、『J婚』という言葉が生まれるなど、自衛隊は大変な人気であります。自衛隊をモデルとしたドラマ・アニメ・写真集なども、随分登場しているようであります。私自身、多くの時間を自衛隊の皆さんと過ごしておりまので、その理由はよく分かります。
例えば、私の地球儀を俯瞰する外交は、政府専用機のクルーが支えてくれています。直近の2ケ月間だけでも13ケ国を訪れ、飛行時間は累計で120時間に上りました。まる5日間、機内で過ごした計算になります。
一方、外国の首脳が、この総理官邸を訪れる時は、いつも特別儀じょう隊による出迎えからスタートします。
私の行動を世界に発信する官邸カメラマンには、今年、自衛隊から新たなメンバーを迎えました。そして、官邸の医務室は自衛隊の医官と看護官が支えてくれています。
国内での人気もまた、一途に国民のための自衛隊であり続けてきた証ではないかと思います。
もちろん、これは国内だけではありません。自衛隊は、台風被害を受けたフィリピンに救援に赴きましたが、その様子を紹介した官邸の英語版フェイスブックには、世界中からなんと18万4千件を超える『いいね!』が寄せられました。英語版のフェイスブックでは、これまで『いいね!』の数は、大体1件あたり平均で約400でございました。3,000を超えれば、当然ペスト10に入ります。ですから、英語版のフェイスブックにおいては、圧倒的、最長不倒距離になるのではないかと思います。
このように、自衛隊が内外から高く評価されていることを、私は、誇りに思うわけであります。
我が国を取りまく安全保障環境が、一層厳しさを増している今日、皆さんとこれまで以上に心を一つにして、しっかりと力を合わせていかなければなりません。
大切なことは、国民のため、国民の命を守るため。この60年間、時にはいわれのない非難を浴びながらも、しかし、歯を食いしばって、頑張ってきた結果、国民から最も信頼される組織なっている。これも日々の、正に365日頑張っている自衛隊諸君の、現場での活躍の成果ではないかと思います。
私は、彼らの最高指揮官であることを誇りに思います。これからも皆さんと心を一つにして、国民の命と幸せな暮らしを守っていきたいと思います。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。」