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ZENTE

禅語とお茶をやわらかくのせていきます

平常心是道/びょうじょうしんぜどう

①禅語

②茶道具紹介

 

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平常心というのは「当たり前のことの積み重ね」という意味があります。人生に近道などない、当たり前の積み重ねでこそ道を極めて行けるのです。それをこの言葉は教えてくれます。当たり前のことを大切に歩んで行きましょう。

 

②茶道具紹介、今回は抹茶茶碗の2回目「和物」「唐物」「高麗物」の中で「唐物」をご紹介します。

「和物」についてはこちらをどうぞ。 

zenteea.hatenablog.com

まず唐物(中国製)とは、 中世から近世にかけて愛されていた中国製品のことを指しています。

平安時代の頃には持つことが貴族の間で大変なステイタスともなっており、鎌倉時代にはさらに禅宗、喫茶習慣が広まることで茶道具が重要なものとなり、室町時代に入ると能阿弥、芸阿弥、相阿弥の親子が唐物目利きとして良品の選定を行うなど、しっかりとした価値体系があったことを伝書としても残しています。そして安土桃山時代茶の湯が政治の世界に深く関わってくることでまた名品の唐物なども贈与財などとして活用されていたのです。

そんな唐物の種類は「天目茶碗」「青磁茶碗」があります。

[天目茶碗/てんもくぢゃわん]ー室町時代を中心に中国から輸入され茶人の間で人気のあった茶碗です。天目釉と呼ばれる釉薬(鉄質黒釉)の中に入っている鉄分が黒く変色する要因となっており、下の「曜変天目」が最上級とされています。

 [青磁茶碗/せいじぢゃわん]ー青磁釉を施した磁器であり透明感があり美しいです。紀元前14世紀頃の中国が起源とされています。

この青磁茶碗の中で最も有名なものが「馬蝗絆/ばこうはん」と呼ばれる大変優美で美しい南宋時代の名品です。

青磁茶碗 銘馬蝗絆 文化遺産オンライン