ホームに飛び込んで自死することについて。それを物理的に防ぐ手立てを講じても、統計的にべつの自死方法の数値がUPするだけかもしれない。けど、それを考えることは無意味じゃないよね。JRにしてみれば喫緊なる課題だとは思うけども。
— ポジ熊 (@poji_higuma) 2015, 12月 17
一人のクリスマスを全力で肯定した次の記事がこれです。暗めのテイストになっちゃうけど、これが自分のカラーなんだから無理に明るく咲く必要もなし。
駅のホームで列車に飛び込んで亡くなる方は多いですね。理由はそれぞれでしょうが、それは痛ましい死に方です。あれだけの重量物に当たっていくのですから、遺体の損傷が大きい。
合わせて発生するデメリットについては、ダイヤの乱れなどもありますが、その場に居合わせた人々への物理的、精神的ダメージが発生してしまうリスクが高いということです。
物理的には莫大なエネルギーを受けた人体の一部が連続性を失って飛んでしまい、それが他人に当たって怪我をすること。さらに受傷機転から心に深刻なダメージを負う場合もあります。
また、建築物の一部にそれが飛んで損壊する可能性もあるでしょう。
精神的なものとしては、それを見てしまった場合ですね。一部始終を見てしまった人などは何らかのPTSDになってしまうことが多いようです。
自我が安定しない幼少期にこのような凄惨なものを見てしまうと、大人になってから異常な性癖などを持ってしまうこともある。やはりこれも心の外傷でしょうね。ドラマなどで子供に対し「見るんじゃない!」というシーンがありますが、あながち間違ってはいないでしょう。
私も悲惨な交通事故現場に遭遇した際は、救命の可能性が絶望的で、ビジュアル的にそれが凄惨である場合は、現場にいるお子様を可能な限り遠ざける努力をすると思います。もしくは仏様になんらかの目隠しをするか、ですね。
このように、個人の最後の想いを遂げるために発生して良いリスクの許容量を大幅に越えてしまっているのが列車への飛び込み自殺です。これをどうにかして物理的に防ぐ手立てはないものでしょうか?ちょっと考えて出たのはこちらの案です。
動いている電車にアクセスできないようにする
今も電車と接触しないような壁が一部に設けられていますよね。あれを全面に張り巡らすのです。で、電車が止まったら「ぷしゅー」ってな具合に一部が空いて、電車に乗り込めるようにする。こうすればそもそも「飛び込む」ことはできなくなります。
これは技術的には可能だと思うのですよねぇ。でもこれ、全面的に整備されたら、お見送りの時の感動的なシーンがなくなることになりますね(笑)
せめてホームでの自死者をなくそう!という意味ではこれが最高だと思うのですよ。だれが自殺を考えているかなどというのは、アニメ「サイコパス」の世界*1じゃあるまいし、判別はできませんから。人間を個別にガードするのは不可能でしょう。
列車に飛び込めなくなれば、相対的にほかの自殺方法で死んでいく人も増えるのでしょうけど、衝動的に亡くなる方は確実に減って良いと思うのです。なぜいつまでも電車にダイブできる環境を許すのでしょう。不思議です。
技術的な問題なのでしょうか、それとも予算的な問題か。それこそ国が予算付けして、列車の自死を防ぐような施設整備を行っても良いのに~。
ま、言うだけなら簡単ですけどね。
根本的な問題としては「自殺者を減らす」ということなのでしょうけど、今回のテーマは「列車に飛び込んで自死する際の社会的損失や周囲への被害と、講じられるであろう手立てを考える」ですからね...それについては置いときます。
以上。
*1:精神的な濁りを数値化するシステムが張り巡らされた近未来が舞台なのです