<一人っ子政策>夫婦別姓の中国、母親の姓は誰が継ぐ?―シンガポール紙

配信日時:2010年7月3日(土) 8時54分
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6月28日、夫婦別姓の中国では一人っ子政策で生まれた子供のほとんどが父親の姓を名乗る。だが家系が途絶えるとの理由で母親側の一族がこれに反対するケースも。写真は姓のルーツを個別に記した資料。
2010年6月28日、中国の新華網は、24日付のシンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズの「生まれた双子の姓は別々」という記事を転載して紹介した。

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北京市内に住む1歳6か月の双子の男の赤ちゃん。兄は父親の姓を名乗り曹俊浩(ツァオ・ジュンハオ)、弟は母親の姓を名乗り楊俊于(ヤン・ジュンユー)、と別の姓になっている。母親とその家族が「家系が途絶える」と訴えた結果だ。中国では結婚しても夫婦別姓が基本であり、生まれてくる子供は通常父親の姓を名乗る。だが、1970年代後半から実施された政府の「一人っ子政策」により、たった1人しか産めない子供に母親の姓を継がせるケースも増えている。これらの背景から、夫婦そろって一人っ子の場合、子供を2人生んでも良い地域も存在するという。

さらには父親と母親の姓を一緒にして名乗らせるケースも。北京市には唐柴(タンチャイ)という姓の子供が存在するが、これは唐と柴という両親の姓を組み合わせたもの。こうした姓の組み合わせは確実に増えているという。専門家は「父親の姓を名乗るのは伝統的な家長制度や価値観の表れで、それが時代の流れで変化していくのは当然のこと」と話す。別の専門家は「姓を組み合わせて新しい姓を作ることで真の男女平等を実現することができる」と指摘。さらに「長い間中国政府が頭を悩ませている中国人の同姓同名問題の解決にもつながる」と手放しで賛成している。(翻訳・編集/本郷)
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