妻の不倫に激怒した大学院生が、その相手の弁護士の男性器を切り取ったという戦慄のチン事件。不倫カップルのメールのやりとり、肉体関係、そして夫の怒りと暴走……。その全貌が明らかになった。
国際弁護士が陰茎を切り取られ、不倫相手・Aさんの夫がその犯人だったという悲劇。その詳細はまさに驚くべきものだ。
〈カラオケボックスで、Aが被害者(弁護士)の目前でセーラー服のコスプレ衣装に着替えるなどしてカラオケに興じ、その際、Aをホテルに誘うと、嫌がる素振りなく応じたため、2人でラブホテルに入り、性交した〉
〈Aは、嫌がる素振りを見せず、被害者の陰茎を口淫した〉(丸カッコ内は本誌註、以下同)
こんな調子で、生々しく不倫の様子が書き連ねられている。今年8月13日、元ボクサーで慶応大法科大学院生の小番一騎被告(25歳)が、妻・Aさん(26歳)の不倫相手である弁護士のW氏(42歳)を殴り倒し、枝切りバサミで陰茎を切り取った、「あの事件」の冒頭陳述(冒陳)である。
これまで、事件に至る経過や3人の関係は明らかになっていなかったが、11月26日、東京地裁で行われた第2回公判で冒陳が読み上げられた。
犯行時の状況も詳細に報告され、臨場感にあふれている。
〈(小番被告は)「とりあえず、5・6発ぶっとばしていいですか?」「僕は別に積み上げてきたものとかないので。」と述べた上、被害者の顎や右頬に向けて、脚を踏み込んで、左右の拳骨で数回殴打すると、被害者が仰向けに倒れた。被告人は、引き続き、はさみを取り出し、被害者のズボンを脱がせ、左手で陰茎を取り出し、右手に持ったはさみでこれを切断した〉
〈(被告は)錯乱した被害者が「あれ、ここどこ。」、「何で血出てるの。」などと言っていたのに対し、「切ったんです。」、「あなたがAを強姦したからですよ。」、「少なくとも姦淫はしたでしょ。」などと告げて、笑い声を上げるなどした〉
冒陳で明かされたのは、人妻に手を出してしまったW氏、真面目で思い込みの強い小番被告、自分の体面を守るため嘘をついたAさん、それぞれの思惑が絡み合い、「チン切り」という悲劇が起きるまでのすべてだ。
事件の発端となる、AさんとW氏の出会いは'14年の5月。現在の事務所に移籍したばかりのW氏が、何人かを面接した中から、Aさんを専属事務員として採用した。
「Aさんはエリート銀行員の娘。お兄さんが脳神経外科医、お姉さんが早稲田大の院生という家庭です。本人も弁護士を目指してよく働いていたようです。小動物系のかわいい顔をしています。小番さんとは3年前に結婚し、夫婦仲は良かったそうです」(Aさんの知人)
そんなAさんがW氏と初めて肉体関係を持ったのは出会って7ヵ月、'14年末のことだった。弁護士事務所が年末休みに入った日だったという。
〈(W氏は)12月29日昼頃、Aと共に、東京都港区内の寿司屋で食事を取り、飲酒した後、事務所に戻り、同所内で初めてAと性交した。Aは、嫌がる様子を見せなかった〉
年が明けると、二人の関係はさらに進展する。
読み込み中…