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 北朝鮮の李洙墉(リスヨン)外相は7日、パリで開催中の国連気候変動会議(COP21)の閣僚会合で、温室効果ガスを「10年以内に1990年比37・4%削減することを目指す」と表明した。日本の環境省によると、北朝鮮が削減目標を明らかにするのは初めてという。国際社会からの支援を求める狙いがあると見られる。

 COP21で合意を目指す2020年以降の地球温暖化対策の新たな国際枠組みでは、各国が自主的に削減目標を決めて国連に提出する。

 李外相は「金正恩(キムジョンウン)第1書記の下、森林破壊との戦争を始めた」と話し、植林や照明の省エネ計画を紹介。「条約メンバーとして責任を果たす」とし、「途上国に対する一刻も早い資金や技術の支援が必要だ」と強調した。