この記事はメンヘラ&発達障害 Advent Calendarの1日目です。(申し訳ありません、大遅刻しました・・・。)
はじめに
いつもTwitter上で馴染みにしている夫婦と神戸で観光することになったので、その中で出た話をします。 半分インタビュー、半分ただの日記です
おことわり
なお、この記事には精神疾患の話が出てきます。 この記事に出てくる病気の症状は一例なので、他の患者さんにも当てはまるとは限りません。
登場人物
- すかいゆき (藤原惟):うつ病
- 躁うつ病の彼女がいますが、今回は体調不良でキャンセル。彼女はあとで話として出てきます。
- くるんちゅさん (id:kurunchu):統合失調症
- くるんちゅ (@kurunchu0602) | Twitter
- 最近、Twitterとブログを始められました。
- らくからちゃさん (id:lacucaracha):くるんちゅさんの夫
- らくからちゃ (@lacucaracha) | Twitter
- 元々僕がらくからちゃさんをTwitterで知り、それ以来ゆるりと繋がってたら、いつの間にか結婚していました(笑) この話は後々にしたいです。
神戸観光の話
まず、神戸観光について軽く触れます。
昼過ぎに三ノ宮駅で合流。集合場所がマネケン前で甘い香りが暴力的でした。
ドトールで軽く話した後、旧異人館街を散歩。 僕とらくからちゃさんはかつて兵庫県民でしたが、あまり地元民でも来ない場所なので新鮮だなーという話をしてました。
神戸市役所の展望フロアで休憩。ここは神戸ルミナリエのときには盛況になる場所です。
また歩き、生田神社を散策。東京のたこ焼きは高くてまずいという話題になり、本場関西のたこ焼き(8個300円、しかも神社の屋台価格で)を食べてもらいました。
その後、にしむら珈琲本店で茶をしばきました(関西弁・死語)。 ここでくるんちゅさんの話をいろいろ聞きました。
夜が深まり始めた時間に、栄町・海岸通りを散策。雑貨屋さんや服屋さんがいっぱいある、神戸らしいおしゃれスポットでした。
最後に、お好み焼き屋で美味しいそばめしなどをいただき、解散。よい時間を過ごせたと思います。
病気の簡単な解説
この後の話では精神疾患についての話があるので、まずは簡単に解説します。
うつ病(僕の場合)
僕の病気はいわゆる抑うつ状態。気分が下がって動けなくなる、一番ベーシックなタイプ(?)です。 2010年に診断され、今も服薬中。詳しい話は改めて書こうと思いますが、今回は割愛します。
参考までにWikipediaの記事を示しておきます。
統合失調症(くるんちゅさんの場合)
統合失調症は、妄想や幻覚・幻聴が大きな特徴です。
くるんちゅさん特有の話としては、頭の中に「おっさん」とその家族が住んでいる(らしい)ことがあります。詳しくは下記の記事で。
また妄想の一種として、他人の言葉に対する被害妄想もあるようです。
それらに加え、くるんちゅさんは躁うつ病のような症状も抱えているそうです。
くるんちゅさんから聞いた話
くるんちゅさんから、主に統合失調症について色んな話を聞いてきたので、雑多に紹介してみます。
被害妄想について
くるんちゅさんは人と話していて、(実際はアドバイスなどもっとやさしいことを言っているのに)問い詰められている気分になるときがあるそうです。
実際に喫茶店で話していたときは、不安な感じになり辛そうな場面もありました。 過去には、場合によってそれ以上にキレそうになり、もっとひどい状態になることもあるようです。
自分がどういう口調で話しているか自覚しにくい
くるんちゅさんは、自身の言葉の「キツさ」を自覚できないらしいそうです。
実際は終始やさしい口調で話していたのですが、僕に「私怒った感じになってませんか?」と何回も聞いてきました。(本当に言葉がキツくなるときもあるみたいですが、その時は大丈夫でした。)
家事は意外と臨機応変さが必要で大変
くるんちゅさんは主婦として家事をされているのですが、それなりに臨機応変さが要求されるようで大変とおっしゃっていました。特に料理はタイミングがシビアなので大変らしいです。
(余談ですが、Twitterで聞く話では、ADHDの人も家事が大変と聞きます。)
最近までテレビを見るのに耐えられなかった
くるんちゅさんは、耳から入ってくる情報の分別が苦手らしいです。 つまり、必要な情報と不要なノイズを区別するのが苦手なため、頭の中で処理できなくなるようで、「テレビを数分見続ける」という(僕にとって当たり前の)ことが長らくできなかったそうです。今は改善し、少しずつ見られるようになってきた、とのことです。
躁状態とうつ状態
くるんちゅさんは(狭義の)統合失調症に加えて、躁うつ病っぽい症状も抱えているそうです。 実際、観光の当日は躁状態だったらしいです。
過去の話では、高校時代に躁状態が3年近く続いた後、高3の秋頃から大学にかけて長くうつ状態が続き、結果として大学を退学したとのことです。この辺の話は下記の記事が関連します。
くるんちゅさん夫婦と自分たちカップルの、心が荒れ始めたときの対応の違い
個人的に一番興味深かったのは、この話です。 僕らカップルとくるんちゅさん夫妻は、(1人を除いて)精神疾患の当事者カップルであるという共通点があります。 しかし、同じカップルでも病気に対する対応が違うということが分かりました。
自分たちカップル
僕はあまり目立って気が狂うようなことはないのですが、彼女がたまにパニックを起こすことがあります。
そのとき、僕が彼女の様子をうかがい、沈黙し始めて「これはヤバイ」と思ったら、感情を抑えるように誘導することが多いです。
また、彼女が実際に怒っているかどうか分からないことがあるので、その場合は声に出して「怒ってる?」と聞くようにしています。
くるんちゅさん夫婦
くるんちゅさんは怒ったり暴れたりすることがあるのですが(ご自身曰く「発狂」)、夫のらくからちゃさんは収まるまで全力スルーするそうです。ある意味、僕らカップルとは正反対の対応のように思います。
個人的には、らくからちゃさんの「スルーできる精神力」がすごいと思いますし、彼だからできる対処法だと思いました。
このように、似た病気でも、患者側・ケアする側のそれぞれのタイプによって、対応も変わって当然なんだという学びを得ました。
また、病気の症状を自覚することを「病識」というのですが、くるんちゅさんはたまに病識なく様子がおかしくなる場合があるようです。そのときはらくからちゃさんが彼女に「病識に気づいてる?」と教えてあげるらしいです。病識については、下記の記事が詳しいです。
おわりに
神戸観光を楽しみつつ、くるんちゅさんの統合失調症について色々聞いてました。 僕自身は精神障害や発達障害について広く浅い知識だけはあったのですが、統合失調症の方には馴染みがなかったので新鮮でした。
これからも、夫婦と交流しつつ、統合失調症を含む精神疾患・障害について理解を深めていきたいと思います。
くるんちゅさんのブログは、優しい語り口で日常から統合失調症の解説まであるので、過去にさかのぼって一読されると面白いと思います。
あと、旦那さんのブログ「ゆとりずむ」もよろしく。(オチ要員)