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東電 柏崎刈羽原発の審査申請で事実と異なる記載
12月8日 20時38分

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所では、非常時に使うケーブルが、国の規制に反して一般のケーブルと混在して設置されていたことが明らかになっています。ところが東京電力は、原子力規制委員会に審査を申請した際の書類の中で、問題のケーブルについて「対策を講じている」と事実と異なる記載をしていたことが分かりました。
福島第一原発の事故後に作られた新しい規制基準では、火災などに備えるため非常時に使う安全上重要なケーブルと一般のケーブルは板などで隔離して設置するよう求めています。ところが柏崎刈羽原発では1号機から7号機までのすべてで少なくとも1700本を超えるケーブルが混在した状態で設置されていたことが明らかになっています。
この問題で、東京電力がおととし9月、原子力規制委員会に6号機と7号機の審査を申請した際、問題のケーブルについて「対策を講じている」と記載した書類を提出し、事実と異なる説明をしていたことが分かりました。東京電力は、「工事の計画書などに基づいて審査の申請書類を作り、現場を確認していなかった」とミスを認めたうえで、現在、対応を検討しています。
この問題では、福島第二原発でも230本余りのケーブルの設置ミスが見つかっていて、東京電力でケーブルを設置し直す工事を進めています。

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