女子高生イ・イェジンさん(18)は先月7日、米国の有名トーク番組『エレンの部屋(The Ellen DeGeneres Show)』の放送作家から電話でオファーを受けた。歌手PSY(サイ)が米国進出した際、最初に出演したテレビ番組だ。放送作家はその前日、動画共有サイト「ユーチューブ」でイ・イェジンさんが歌手アデルの新曲「Hello」を歌う動画(11月11日本紙既報)を見て出演をオファーした。ちょうど2週間後の21日(韓国時間)、イ・イェジンさんは『エレンの部屋』に出演してライブで歌い、全米で知られるようになった。その動画は6日間で再生1000万回を超えた。PSYの「江南スタイル」(18日間)より2倍以上速いペースだ。
スマートフォンの時代になり、音楽を動画の形で楽しむことが一般的になった。今年のショパン国際ピアノ・コンクールで韓国人として初めて優勝したチョ・ソンジンのコンクール動画はユーチューブで広まり、女性アイドルグループ「EXID」は部隊慰問公演をスマートフォンで撮影した動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて広まって人気に火がついた。イ・イェジンさんのように一般人ながら突然有名人になるケースもある。動画コンテンツ制作ベンチャー企業「MAKEUS(メイクアス)」のビッグデータ分析で再生回数100万回を超えた人気音楽動画の共通点を調べてみた。
■制服:キャラ付けせよ
学校の制服か軍服。一般人が歌を歌う動画をアップするフェイスブックのアカウント「一般人の鳥肌ものライブ」(フォロワー215万人)では、制服や軍服を着て歌った場合に再生回数や再生時間が平均よりも高かった。このアカウントを管理するMAKEUS制作スタッフは「歌の実力がほぼ同じ人が複数いたら、制服を着て『学生』や『兵士』というキャラ付けした人の方に関心が多く注がれる」と説明する。イ・イェジンさんも制服を着ていたので「Korean High school girl(韓国の女子高生)」として海外サイトやマスコミに紹介され、『エレンの部屋』がオファーしてきた時も「制服を着て出てほしい」と言われた。