Updated: Tokyo  2015/12/08 20:00  |  New York  2015/12/08 06:00  |  London  2015/12/08 11:00
 

アインホーン氏のキューリグ株売り持ちによる含み益、買収で目減り

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    (ブルームバーグ):ヘッジファンド運用会社グリーンライト・キャピタルの創業者デービッド・アインホーン氏は、キューリグ・グリーン・マウンテン株取引で好機をつかめないでいる。

アインホーン氏は2011年10月の投資家会議で、カップ式コーヒーメーカーシステムを製造するキューリグについて、売り持ちを選好するとの見方を示した。 「会計問題」や成長鈍化、コーヒーメーカーに使われるカートリッジの特許失効などを理由に挙げた。同氏はキューリグ株が上昇している間はポジションを継続し、14年に取引を手じまった。その数カ月後に同銘柄は下落し始めた。

アインホーン氏は今年に入り1株当たり平均102.08ドルでショートを再開したことを10月の書簡で明らかにした。同銘柄がその半分未満の水準まで下落したことでようやく利益が出ていたものの、キューリグがJABホールディング率いる投資家グループへの身売りに合意したことが7日発表された。1株当たり92ドルの買収価格は4日のキューリグの株価終値に78%上乗せした水準に相当し、アインホーン氏のポジションによる含み益の大半が吹き飛ぶことになる。

アインホーン氏にとって今年は厳しい年だが、キューリグ買収はさらなる痛手だ。10月下旬に顧客に送信した書簡によると、キューリグの運用成績は同氏のポジションで年初来3位と、明るい材料の一つだった。同氏のポートフォリオの1-11月リターンはマイナス約21%と、08年の金融危機中に近い水準に落ち込んでいる。

原題:Einhorn’s Finally Profitable Keurig Short Dimmed by Takeover(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Katherine Burton kburton@bloomberg.net;ニューヨーク Simone Foxman sfoxman4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Oliver Renick

更新日時: 2015/12/08 14:12 JST

 
 
 
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