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<熊本・男児殺害>胃の中から覚醒剤が検出

毎日新聞 12月8日(火)3時0分配信

 熊本市で生後3カ月の男児が覚醒剤を投与されて殺害された事件で、乳児の胃の中から覚醒剤が検出されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。県警は、乳児の母親の知人で殺人容疑などで逮捕した熊本県益城町宮園、アルバイト、吉村天翔(てんしょう)容疑者(24)が、乳児に覚醒剤を飲ませたとみて、詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、母親の長男の西田悠真(ゆうしん)ちゃんを司法解剖した結果、胃の中から覚醒剤の成分が検出された。悠真ちゃんの体には注射痕がなく、口から覚醒剤を飲ませたことで中毒死した可能性が高いとみている。

 また、吉村容疑者は容疑について「知らない」と否認していることも判明した。吉村容疑者は9月5日ごろ、益城町に駐車した車内で、加熱して気化させた覚醒剤を吸引したとして、同月中旬に悠真ちゃんの母親とともに覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕、起訴された。起訴後の取り調べでも死亡経緯について「関係ない」と話していたという。

 吉村容疑者は9月4日未明、熊本市東区のラブホテルで、悠真ちゃんに覚醒剤を投与して殺害したとして今月6日に逮捕されたが、県警は母親は寝ていて死亡時の状況を目撃していないとみている。室内には3人しかおらず、県警は吉村容疑者が覚醒剤を投与して殺害したとみて裏付けを進めている。【柿崎誠、出口絢】

最終更新:12月8日(火)3時16分

毎日新聞

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