韓国プロ野球にも「ウインター・ミーティング」が存在する。韓国野球委員会(KBO)は2001年から毎年12月、各チームのフロントを対象に1泊2日のウインター・ミーティングを開催しており、毎回200人ほどの参加者が集まる。
ミーティングでは数々の懸案や規定の見直しなどについて、運営やスカウト、マーケティング、広報、管理、育成など各チームの実務担当者の間で意見交換が行われる。米メジャーリーグ(MLB)のウインター・ミーティングとの最も大きな違いは、選手の移籍が話題に上らないという点だ。部門ごとの話し合いで解決の見通しが立った案件は、翌年早々に開催される理事会(チーム責任者による会議)で議題となり、ここで承認されれば実際の効力が発生する。自由契約選手(FA)との複数年契約や外国人選手の年俸上限の廃止などは、いずれもこのようなプロセスで決まった。
今年のウインター・ミーティングは、ソウル市瑞草区のホテルで9-10日の2日間の日程で行われる。今回は国内外の専門家や野球ファンも集まり、リーグ全体の発展に向けて意見を交換する公開のフォーラムもはじめて開催される。またフロント会議では、FAや外国人選手の年俸高騰に歯止めをかけるための提言が相次ぐ見通しだ。