「Cygames THE MANZAI 2015 プレミアマスターズ」(フジテレビ)が既報の通り12月20日(日)にオンエアされる。12月6日に行われた一部の収録後、囲み取材が実施され、最高顧問のビートたけしとMCを務めるナインティナインが出席した。
感想を聞かれたナインティナインは、この日収録と同じ時間帯に放送されていた「M-1グランプリ2015」(ABC・テレビ朝日系)に触れつつ、「この番組は『誰が一番面白い』っていうより『みんな面白い』。目の前にいたお客さんを見ていて、満足されてるなと感じました。個人的には僕もお客さんになって見てました」(矢部)、「『M-1』の敗者復活戦を見て、『THE MANZAI』見て、このあと録画した『M-1』を見るんですよ。ずっと漫才見てるなって感じです。今日でお笑い嫌いになるやろな(笑)。コンテスト以上にほかの人たちが披露するネタを気にして本気でやっている感じがしました」(岡村)とコメント。たけしは「今回みたいな(コンテスト形式ではない)やり方がベストだと思う。今日は全然同じネタがなかったし、あれだけの数の漫才を見て飽きなかったっていうのは大したもんだと思う」と満足そうだ。
1980年代に放送されていた「THE MANZAI」と同じく“ネタ見せ形式”になった今回の「THE MANZAI」。進化した点を問われると、当時「THE MANZAI」の初回放送からツービートとして出演していたたけしは、「我々の時代は、東京で大阪の漫才を見る機会がなくてね。ちょうど若手の勢いがある漫才師が出てきた時代でカルチャーショックだった。やっぱり漫才は大阪のリズムと掛け合いの面白さだなってわかって。でも東京で放送する番組に大阪の漫才師だけじゃ寂しいってことで僕らと星セント・ルイスが選ばれた。最初は7組しかいなくて熾烈な争いでね。1組あたりの持ち時間が8分だったけど、やすきよさんなんか30分も漫才してた(笑)」と回想する。
「自分たちの前に出ているネタがウケけていると腹が痛くなるし、『こけろこけろ』って思った」と続け、「それに比べて今日はかなりのメンバーが出てるのに全然長く感じないし、まったく飽きがこなかった。今の『THE MANZAI』に出てる漫才師が昔の『THE MANZAI』に出たら圧勝すると思う。今日あらためて漫才を止めようと決意した(笑)」と冗談を交えつつ、出演者たちの腕に唸った。
また、「M-1グランプリ2015」で敗者復活戦からの優勝を果たしたトレンディエンジェルの出演も決定。トレンディエンジェルは「チャンピオンという看板を背負って出ることがすごく怖い。コンテスト形式ではないので、追われる立場ではないですが、それこそ『M-1グランプリ』で審査員を務めていた歴代のチャンピオンの方々も漫才を披露するので……正直ビビってます」と及び腰。「僕らは漫才をやることが仕事。お客さんは笑うことが仕事。必ず笑うように!」と視聴者へメッセージを送っている。
「Cygames THE MANZAI 2015 プレミアマスターズ」には「THE MANZAIマスター」と呼ばれる19組の漫才師と、事前に放送される「THE MANZAI 2015 プレマスターズ」で勝ち抜いた数組の若手芸人が出演。番組テーマソングと出囃子を東京スカパラダイスオーケストラが担当することも決定した。