【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の韓国と米国、日本の3カ国首席代表会合が3日(米東部時間)、米ワシントンで行われ、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験発射や衛星打ち上げなど、北朝鮮の戦略的な挑発を抑止するため、引き続き強いメッセージを送ることで一致した。韓国代表の黄浚局(ファン・ジュングク)外交部朝鮮半島平和交渉本部長が伝えた。
黄氏は「北の追加的な挑発の可能性に常に備えている」と強調。北朝鮮に対し、対話に応じるよう要求し、核実験や長距離ミサイル発射実験の中止、核活動凍結、寧辺の核施設を監視する国際原子力機関(IAEA)査察官の復帰など、非核化の初期措置を取ることが、核放棄を明記した2005年の6カ国協議共同声明(9・19共同声明)履行の出発点だと促した。
米国代表のソン・キム北朝鮮担当特別代表は「南北対話を含め、南北関係改善に向けた努力を強く支持する」との立場をあらためて示した。また、拉致被害者問題と関連した日本の北朝鮮との対話努力に対しても支持する姿勢を表明した。韓国と日本の関係については、「韓国と日本の建設的で強力な関係を望む」とした。また、「朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相の首脳会談は重要な一歩だった」と評価し、「両国政府が重要な懸念事項を解決するため努力していると理解している」と述べた。
また、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の訪朝と関連し、黄氏は「会合で詳しい意見交換はなかった」と明らかにした。