朴大統領 東欧4カ国首脳と会談=共同声明採択

【プラハ聯合ニュース】チェコを訪問している韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日(現時時間)、チェコとハンガリー、ポーランド、スロバキアの東欧4カ国(V4)首脳と初の首脳会談を行い、共同声明を採択した。

 朴大統領とV4首脳は共同声明を通じ「増大しつつある共同の政治、安全保障の議題に対する対応の必要性を満たすため、双方の政治対話を強化し、高官級交流を拡大する必要性を認めた」とした。

 経済関係に比べ相対的に活発でなかった韓国とV4の政務関係の活性化に向け、合同外相会議を定例化することを声明に盛り込んだ。

 また、韓国政府が掲げる平和統一構想、北東アジア平和協力構想、ユーラシア・イニシアチブ(欧州とアジアの各国間経済協力を強化して南北統一の基盤づくりを目指す構想)、朝鮮半島信頼プロセス(対話と協力により信頼を構築していく政策)に対するV4の支持も明記された。

 特に、朝鮮半島信頼プロセスに対する支持は、9月に開かれた韓国・欧州連合(EU)首脳会談のときの共同メディア発表文には盛り込まれなかった内容で、V4が韓国の主要外交政策に対する支持を明記したことに意味がある。

 朴大統領とV4首脳は北朝鮮の核とミサイルの開発を強力に糾弾するとともに、北朝鮮が2005年9月の6カ国協議共同声明を順守し、同協議再開に応じるよう促した。

 北朝鮮の戦略的挑発の可能性を踏まえ、緊張を高める北朝鮮のいかなる行動も反対することを明記する一方、北朝鮮の人権状況の改善に向け、昨年の国連調査委員会の報告書の勧告事項を履行するよう促した。

 また、社会主義から市場経済体制への移行に成功したV4の経験を朝鮮半島の平和統一の過程で持続的に共有していくことにした。

 このほか、▼ウクライナ政府の改革過程に対する支持、ウクライナ東部紛争の平和的解決に向けたミンスク合意の迅速かつ完全な履行▼北アフリカおよび中東紛争の平和的解決と欧州移住危機の根本原因の解決▼テロ攻撃糾弾および暴力的な極端主義への対応――などの内容も声明に盛り込まれた。

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