【ソウル聯合ニュース】韓国国会が3日可決した来年度(1~12月)国防予算には、軍入隊待機者問題を解消するため1万人の追加入隊に必要な財源を含め、軍が推進中の各種戦力運用計画が反映された。
国防部によると、可決された来年度の国防予算は総額38兆7995億ウォン(約4兆円)で、今年より3.6%増加した。
このうち、軍服務環境改善を含む戦力運営費は今年より2.7%増えて27兆1597億ウォン。
具体的には、軍入隊待機者問題を解決するため1万人の追加入隊が決まったことを受け、兵力運営のための人件費や給食費、被服費が632億ウォン増加した。
また、軍施設内の洗濯機や乾燥機を購入する費用として27億ウォンが増額された。
一方、原油価格の下落を反映し軍部隊装備燃料購入費を含む油類費は801億ウォン減額された。
兵士の月給を上等兵基準で、15万4800ウォンから17万8000ウォンに引き上げるための予算は政府案が維持された。
軍が来年初めて導入する「ブックカフェ」予算も政府案の18億ウォンで策定された。国防部は来年、最前線の見張り所など310カ所にブックカフェを開設し、2018年までに1220カ所に増やす計画だ。
韓国国産戦闘機(KFX)開発事業を含む防衛力改善費は今年より5.7%増の11兆6398億ウォンに確定した。