韓国・チェコ首脳会談 関係発展に向けた行動計画採択

【プラハ聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2日(現地時間)、チェコのゼマン大統領とプラハで首脳会談を行い、両国間の戦略的パートナー関係を具体的に発展させるための行動計画(アクションプラン)を採択した。

 行動計画には、両国間の協議強化、韓国外交部とチェコ外務省間の政務対話の活性化、原発を含むエネルギー、インフラ、研究開発(R&D)分野の協力強化、ワーキングホリデープログラムなどを通じた青年交流拡大、文化行事活性化などの実行策が盛り込まれた。

 両首脳は、チェコの新規原発建設事業などでの協力を拡大していく方向で認識を共有した。

 両国は首脳会談を機に、原発関連の建設および技術交流協力、科学技術、情報通信技術(ICT)、保健医療などの分野の協力に関する18の了解覚書(MOU)を締結した。

 朴大統領は首脳会談後の共同記者会見で、「チェコの新規原発建設に関連し、両国の協力基盤を築いた。韓国は国内外で原発の建設と運営の経験が、チェコは欧州型原子炉運営の経験があるため、かなりの相乗効果が期待できる」と述べた。

 また、「両国が原発協力を土台に、ポーランドやスロバキアなど第三国への共同進出の可能性を現実化させることができるとの認識を共有した」と強調した。

 今後の両国間の協力については「貿易・投資分野はもちろん、原子力、防衛産業、科学技術の分野などへ拡大するだろう」との見通しを示した。その上で、ICT関連の包括的協力の拡大に向けたMOUは、両国の科学技術とICT革新の能力強化に大きく寄与すると述べた。

 ゼマン大統領は「韓国側がチェコの原発事業への参加の意向を示したことを前向きに考えている」と述べた。朴大統領が韓国型機動ヘリコプター「Surion(スリオン)」の販売を提案したことも検討する方針を示した。

 また、「チェコは革新技術分野で協力の余地が多い」と説明し、韓国の先端技術市場への進出を希望すると述べた。

 このほか両首脳は朝鮮半島の平和統一の必要性を再確認するとともに、テロ撲滅に向けた国際社会の努力に対し積極的に協力することで一致した。

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