NTTレゾナントは12月8日、SIMロックフリースマートフォン「g05」を発売した。格安スマホ「gooのスマホ」の第5弾で、女性をターゲットに、持ちやすいサイズ感や自撮り機能にこだわった。通常価格は4万9800円(税別)だが、同社の直販サイトでは、OCNモバイルONE音声対応SIMパッケージ付きで3万9800円(同)で販売する。利用料は月額1600円(同)から。
ZTEのAndroid 5.1端末「Blade S7」をベースとし、5.0インチ/1920×1080ピクセルディスプレイ、1.5GHzオクタコアプロセッサ、3Gバイトメモリ、32Gバイトストレージ、microSDHCカードスロットを搭載する。
SIMフリーで、LTE/W-CDMA/GSMに対応。サイズは142(高さ)×67(幅)×7.2(厚さ)ミリ、重量は140グラム。ディスプレイのベゼル幅を2.25ミリに抑えたほか、両面にガラスコーティングを施した。カラ―はブラック、ホワイト、シトラスの3色を用意する。
両面に1300万画素のカメラを搭載。アウトカメラはレーザーオートフォーカスによって、レスポンスを向上させる一方、インカメラにはLEDフラッシュを装備し、自撮りへの対応を高めた。
同社は4月、端末と通信用SIMカード、アプリ、アフターサポートをセットにした“四位一体型”をコンセプトに、「g01」「g02」「g03」の3機種で「gooのスマホ」をスタート。10月には、おサイフケータイや赤外線通信といった機能を搭載した「g04」をリリースし、フィーチャーフォン(ガラケー)からの代替も含め、ユーザーを拡大してきた。
ただ、「女性ユーザーへの浸透が不十分」(鈴木基久ポータルサービス部門長)なのが課題。アンケート調査を基に、女性ユーザーが好む(1)色・デザイン、(2)カメラ機能、(3)記憶容量──を重視したモデルの投入を決めた。「これまでの『gooのスマホ』で学んだことをてんこ盛りにした。F1層を勇気をもらって狙っていく」(鈴木部門長)。
若井昌宏社長は、今後の事業展開について「スマホを中心とした“おもてなし”」をテーマに、gooサービスを充実させる方針を掲げる。
Q&Aサイト「教えて!goo」のAPI「QAコネクト」を無償で公開し、Webサービス・アプリ事業者との連携を強める。gooトップページもリニューアルし、スポーツ好きの男性には、スポーツ関連のニュースを優先表示する――などのように、ユーザーごとの趣味趣向に合わせた「フィットするポータルサイト」を目指す。
「goo防災アプリ」の機能向上を目指し、大阪市や宿毛市(高知県)など自治体との連携も強めるほか、訪日外国人向け観光サービスや、訪日中国人向けのECサイトも提供を予定するという。「蓄積してきたNTTグループのノウハウをもとに、スマホによる“おもてなし”を加速させる」(若井社長)。
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