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北京の大気汚染「日本への影響 限定的も注意を」
12月8日 17時27分

中国の北京で大気汚染に関する警報の中で最も深刻な「赤色警報」が初めて出されたことについて、専門家は、日本への影響は限定的になるものの、北日本の日本海側に大気汚染物質が到達するおそれがあり注意が必要だと指摘しています。
北京市政府は7日夜、重度の大気汚染が72時間を超えて続くことが予想されるとして、大気汚染に関連した4段階の警報のうち、最も深刻な「赤色警報」を初めて出しました。
これを受けて、大気環境に詳しい九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授は、大気汚染物質が国境を越えてどのように拡散するのか、コンピューターで予測しました。
それによりますと、中国では上空の風が弱いため、10日までは大気汚染物質の濃度は高い状態が続くということですが、日本に拡散するまでに濃度は薄まる見込みだということです。
そのうえで竹村教授は、「日本への影響は限定的になると考えられる。今後、日本海の北側を前線が移動すると考えられ、風向きの予想から大気汚染物質は北海道や東北の日本海側に到達する可能性がある。大気汚染物質に対しアレルギー性の疾患がある人や呼吸器の弱い人は注意が必要で、濃度が高くなりそうな日は屋外での活動を控えたり、マスクをしたりするなどの対策を取ったほうがいい」と述べて、注意を呼びかけました。

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