2015年12月8日13時31分
政府は8日午前、官邸で犯罪対策閣僚会議を開き、海外のテロ関連情報を集める「国際テロ情報収集ユニット」を発足させた。官邸主導でテロ情報を集約・分析する体制を整える狙いがある。当初は来年4月に立ち上げる予定だったが、パリの同時多発テロを受け、前倒しした。
安倍晋三首相は会議で、「サミットやオリンピック・パラリンピックを控える我が国は、危機感を持って対策に万全を期さなければならない。官邸が司令塔となって、テロの未然防止対策を強力に推し進める」と述べ、関係閣僚にテロ対策の強化を指示した。
ユニットは外務省に設けるが、約20人のメンバーは同省のほか、防衛省や警察庁、公安調査庁などから集め、内閣官房国際テロ情報集約室にも所属。官邸に情報が集まりやすくする。4人の審議官級職員らが東南アジア、南アジア、中東、北・西アフリカの4地域を分担し、ISなどのイスラム過激派などの情報収集にあたる。
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朝日新聞官邸クラブ
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