バーナンキ前ＦＲＢ議長やトリシェ前ＥＣＢ総裁がＰＩＭＣＯ顧問に

2015/12/08 09:37 JST

　　　　（ブルームバーグ）：米パシフィック・インベストメント・マネジメント（ＰＩＭＣＯ）は７日、新設するグローバル・アドバイザリー・ボードに、バーナンキ前米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長やブラウン前英首相、トリシェ前欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁らが顧問として就任することを明らかにした。

ＰＩＭＣＯの発表文によると、シンガポール政府投資公社（ＧＩＣ）のヌン・コク・ソン元最高投資責任者（ＣＩＯ）や元米国務省政策企画担当ディレクターのアンマリー・スローター氏らもメンバーとなる。同組織は年数回会合を開き、ＰＩＭＣＯが開催する長期経済予測会議「セキュラー・フォーラム」に出席する。

ダグラス・ホッジ最高経営責任者（ＣＥＯ）は発表文で同組織新設について、「社外の専門家の見識を当社の投資専門家チームに取り入れるというわれわれの手法を継承するものだ」と説明。顧問への報酬額は明らかにしなかった。

約１兆5000億ドル（約185兆円）を運用するＰＩＭＣＯは、最高投資責任者だったビル・グロース氏とモハメド・エラリアン氏の昨年の退社を受けて、顧客を安心させ、陣容の強化を目指している。同社はモルガン・スタンレーの元チーフエコノミスト、ヨアヒム・フェルズ氏や米国のクリントン、オバマ両政権で国家経済会議（ＮＥＣ）委員長を務めたジーン・スパーリング氏、ノーベル経済学賞受賞者のマイケル・スペンス氏を経済政策に関するコンサルタントに起用した。2006年まで18年間にわたりＦＲＢ議長を務めたアラン・グリーンスパン氏は07ー12年にＰＩＭＣＯのコンサルタントだった。

エンジェルス・インベストメント・アドバイザーズのＣＩＯ、マイケル・ローゼン氏は、著名人をアドバイザリー・ボードに迎えることがより良い投資判断を生むかどうかは不明だと語った。

原題：Bernanke, Brown, Trichet to Join New Pimco Advisory Board (2)（抜粋）

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