Updated: Tokyo  2015/12/08 14:16  |  New York  2015/12/08 00:16  |  London  2015/12/08 05:16
 

シティ、欧州2部門統合でECBの直接監督下に-関係者

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    (ブルームバーグ):シティグループは欧州銀行事業の組織構造を簡略化しようと動いているが、その結果、初めて欧州中央銀行(ECB)の直接的な監督下に入ることになりそうだ。事情を知る関係者2人が明らかにした。

シティはアイルランドのダブリンを拠点とするシティバンク・ヨーロッパと、英国のシティバンク・インターナショナルを1月1日付で統合させる計画。情報が非公開であることを理由に匿名で語った1人によると、この統合で合計資産はECBの直接監督を受けなくてすむ300億ユーロ(約4兆円)の上限を超える見通しだ。2014年末時点のバランスシートに基づくと、両事業の合計資産は約570億ドル(約7兆円)に上る。

ECBの直接監督を受けるようになると、幹部人事にECBの審査が必要になるほか、ストレステスト(健全性審査)やリスクに応じた資本バッファーも要求される。シティバンク・ヨーロッパの場合、アイルランドとECBの共同チームが監督することになる。

シティバンク広報(在ダブリン)のエマ・ハイネス氏は「より簡素で堅固、安全な組織を創る世界的な戦略の一部として、これら2つの企業体を統合する」と述べたが、具体的な説明は避けた。ECBとアイルランド中央銀行の担当者はコメントを控えた。

原題:Citigroup Said to Fall Under ECB Supervision After Units Combine(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ダブリン Joe Brennan jbrennan29@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Simone Meier smeier@bloomberg.net Donal Griffin

更新日時: 2015/12/07 22:57 JST

 
 
 
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