堂薗姐さんに聞け!キャリア女の人生講座

時間に甘い人は、30代以降を乗り切れない

厳しい時間感覚が、人生をぐっと豊かにする

私が組織長だった頃に、先ほどの元上司に、「いくら言っても時間どおりに会議が始まらないのですが、どんな工夫をするべきでしょう」と相談したことがあります。すると彼は、常日頃の行動をもっと厳しく自己管理すべきだということと同時に、「時間になったらひとりで会議をはじめよ」とアドバイスしてくれました。

「時間になったらひとりで会議をはじめよ」

たとえば10時スタートの会議で、人もまばら、10時に会議室に入ってくる人もいる、という状況だとしても、知らん顔をして始めなさい、と言うのです。「組織長で議長なのだから、そうできる」と言われ、だまされてみる気になった私は2、3回、それを実行したことがあります。

誰もいない会議室で、「それでは始めます。今日のアジェンダですが……」と話し始めるのはなかなか勇気がいりました。でもやってみたら、メンバーたちはびっくりした表情をし、次には怯えた顔をして、慌てて席につきました(笑)。そして、数回後には、全員が時間どおりにきちんとそろった状態で会議を始めることができるようになったのです。

そういう状況になってから初めて私は意図を話し、「自分の時間も誰かの時間も尊重できる、生産性の高い組織にしたい」と伝えました。それからは言い出しっぺの私としては、まったく遅刻ができなくなりました。いつどこでもダッシュしていたかも(笑)。けれど、働く時間に関する意識はぐっと高まり、残業の少ない職場になっていったのは、とても誇らしいことでした。

周囲からは、「事業特性でそれができる」とか「ワーママが組織長だからそんなマネジメントができる」などと言われたこともありましたが、「またできない人が言い訳してる」と流すことにして、育児をしながら責任のある仕事もし、メンバーたちのプライベートを心から応援することもできたと思います。

将来への不安。それは今が充実していないことと必ずしもイコールではありません。女性の人生には驚くほど多くの選択肢や岐路があり、その選択によって自分はどうなっていくのか、わくわくと不安は両方セットでやってくるものです。

そして、どんな選択をするときも、誰にも平等に与えられた「時間」という資源を、どのように自分のものとできるか、は重要なファクターになると私は思います。今すぐ「不安がなくなった!」といった処方箋にはならないでしょうが、若いうちにそれが身についていると本当に強いし、不安から第一歩を踏み出す力にもなるのではないでしょうか。私も今でも特訓中の身ですが(笑)。

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