現在、こちらの本を読み進めているところですが、大変面白い事実が記されていたので一部を紹介します。
目次
ストレスへのイメージ
まずは経験的、主観的に過去を振り返ってお話します。
幼少期~成人までは「ストレス」に対するイメージはネガティブでした。それは避けるものであり、少ないほうが当然健康に良いと考えていたのですね。
社会に出てからは色々な話を先輩から聞かされることもあれば経験も豊かになっていくので、「ストレス」に対しては「すべてがマイナスではない。人間にはストレスも必要である」こういった考え方に変化していきます。
おそらくですが、多くの方はここで「ストレス」へのイメージが固まってしまうのではないでしょうか。かくいう私も、ずっと変化なく生活してきました。
しかし、この本を読んでから、再び考え方が変わろうとしています。
「思え」ば「死亡リスク」増大!?
心と身体は表裏一体、という概念をデータ化したかのようなお話ですのでご紹介しましょう。
1998年にアメリカで行われた実験です。3万人の成人を対象に2つの質問をしました。
- 「この1年間でストレスをどれほど感じていますか?」
- 「健康に悪いもの、としてストレスを捉えていますか?」
8年の時を経た追跡調査により、3万人のうち死亡者を割り出します。
さて、まずはマイナスな結果ですが、強度のストレスに晒されている場合の死亡リスクは43%も高まっていました。これは普通に考えると自然なことですよね。
ですが、死亡リスクが高かったのはこれら強度のストレスに晒されていた者の中でも
「ストレスは健康に良くない」という思考をする人達だけだったのです。
これはなかなかに衝撃的な「事実」ですね!
なお、「ストレスは健康に良くない」と思考しない人達は死亡リスクの上昇が見られないどころか
ストレス環境下にない人達よりも死亡リスクが低かったのです。
研究の結論
- ストレスだけで人間は死なない
- 「ストレスは健康に良くない」と考えると死亡リスクが増大する
これらに至ったようです。
アメリカでは、8年間で18万2千人が「ストレスは健康に良くない」と思い込んだ影響で寿命よりも早く亡くなったそうです(推定値)。
今まで「ストレスの害悪」を広めてきた筆者はこの事実にショックを受けます。「今まで自分の教えてきたことは間違っていたのか?」自問自答の末に、このような書籍の上梓に至ったそうです。
あとがき
今回はこの『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』に記されたほんの一部の事例を要約して紹介させていただきました。
読み進めていけば、また興味深い事例や、本題である「ストレスを力に変える方法」にも出会えるでしょう。
その時はまた改めてご紹介させていただきたいと考えております。
しかし、想う力というのは数字にまで表れてしまうのですね。
驚きです(;^ω^)