ニューヨーク=畑中徹
2015年12月8日09時48分
米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズのフラン・シャンモ最高財務責任者(CFO)は7日、業績の不振が続いている米ヤフーの中核事業の買収を検討する可能性がある、と発言した。複数の米メディアが伝えた。
シャンモ氏はこの日ニューヨークで開かれた会合で、ベライゾンの戦略に適合すると判断した場合は、「(買収を)検討する」と述べたという。インターネット検索などヤフーの中核事業を念頭においた発言とみられる。ベライゾンは今年、米ネットサービス大手AOLを44億ドル(約5400億円)で買収するなど、事業の多角化を進めている。
ヤフーは近年、競合する米グーグルなどに押され、業績低迷が長引いている。米メディアは、ヤフーが最近開いた取締役会でネット事業売却などを話し合っており、近く結論を出すと伝えている。主力事業を売却し、事業構造を抜本的に見直すことで生き残りをめざすとみられている。(ニューヨーク=畑中徹)
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