『嫌われる勇気』、大ベストセラーですね。
手元の一冊、帯には「80万部突破」と記されています。
買ったのが今年の夏ですので、もう100万部を超えているかもしれません。
それだけ多くの人が読んでいる本です。
「自分も」と思い、手にしたのですが・・・、途中で挫折しました。
この本、「哲人」と「青年」が対話を重ねていく形式です。
「哲人」の言葉(=主旨・内容)は、易しい言葉で、具体的に書かれているので、わかりやすいのです。
ところが、「青年」の問いかけが、あげ足取りであったり、瑣末なところに突っ込みを入れたりで、本論からブレていく感じがしてくるのです。
「哲人」の言葉を、咀嚼し深堀りする前に、枝葉に気が散ってしまう、といえばいいのでしょうか・・・。
そして、それ以上に、「青年」のもの言いがやたらに大仰で、「!」を連発しているのが、どうしても鼻について仕方なかったのです。
それで途中止めをしたのですが、なんか気持ち的に「負けた感」が残り、ちょっと悔しかったので、別のアドラー本を買いました。
それが、『「ブレない自分」のつくり方』。
文字が大きく、挿し絵が多くて2色刷り、おまけに項目ごとに「ポイント」のまとめがあって、チェックボックスまでついています(笑)。
内容は、
- 「ブレない自分」をつくる方法
- 「対人関係」の悩みを解決する
- 「人生」を前向きに歩む
の3つの章立てで、
- 他人の評価ばかりが気になる
- 会社の上司とそりが合わない
- 同僚の活躍をねたましく思う
- イヤなできごとが忘れられない
など、「あるある」って思う項目が全部で35記載されています。
読みやすいし分かりやすい。スラスラ~っと読めました。
そして、「アドラー心理学」ではどんなことを言っているのか、そのベースとなる部分に触れることができたと思います。
でもね、今度は逆に、ものたりないのです・・・。
内容は、
- よろしくない状況
- なぜそうなったかの原因
- 望ましい姿はどういうものか
が書かれていてます。
「おぉ、なるほどね」と納得できるものばかりなのです。
でも、一番知りたい「望ましい姿」になるための方法が、「○○するとよい」とか、「○○と考えるようにすればよい」と、サラッと流されている感じなのです。
「いやいや、それは分かってる。だけど、それが出来ないんだよ」って突っ込みをいれたくなるのですね。
(もちろん、「そうやればいいんだ!」と合点のいくことも、たくさん書かれていますが・・・)
そこで、『嫌われる勇気』をパラパラっと斜め読みしたら、なんで?、こういう場合は?、で、どうすりゃいいの?を、「青年」がネチネチと絡むように質問してくれています(笑)。
ということで、改めて読み直そうと思っています。
何か新しい分野の知識を得ようとするときは、とにかく読みやすい超入門書を一冊買って、最後まで読みきること。
その上で、さらに知りたいのであれば、普通?の入門書を購入する、これが自分には合ったやり方のようです。
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