<仙台東西線>午前5時35分 一番列車出発
仙台市地下鉄東西線が6日、開業した。東の海沿いの田園地帯から西の丘陵地帯まで、荒井(若林区)―八木山動物公園(太白区)間の13・9キロを26分で結ぶ。5日の試乗会で列車がシステムトラブルで緊急停止し、不安が広がったが、6日は予定通り午前5時35分に両駅から一番列車が出発した。
荒井、八木山動物公園両駅には早朝から多くの市民が集まり、一番列車の出発に拍手を送った。全13駅周辺でパレードやコンサート、大道芸などの記念イベントがあり、新路線の誕生をにぎやかに祝う。
同市では、1987年開業の南北線に続く2路線目の地下鉄。縦横に十字型となる軌道系交通軸が完成し、市内各地へのアクセスが向上、地域間交流の活発化や沿線開発の進展が期待される。
一方で、1日の利用者を約8万人と見込んだ市の計画には、達成を疑問視する声があり、開業後の利用状況が焦点となる。
2015年12月06日日曜日