ライフハッカー編集部 - cafeglobe,こころ,メディアジーンサイト,メンタル,健康,脳 07:00 AM
心配することで生産性が上がる?
cafeglobeより転載:クヨクヨ悩んだり、心配性なのは良くないことだとみなされがちです。「もう済んだことだから考え過ぎないように」、「もっとポジティブに」というアドバイスをよく聞きますが、じつは心配性な人ほど生産性が高いという強みをもっていることがわかりました。
不安を打ち消そうとするほど、不安が増す
カリフォルニア大学リバーサイド校のケイト・スウィーニー博士が、2013年に行ったカリフォルニア州の司法試験受験者230人を行った研究で、
試験の2週間前から4か月後に試験結果が発表されるまでの期間、参加者たちは試験結果に対する不安度、試験について考える時間、気を逸らしたり感情を隠そうとする頻度等に関する質問に答えました。(中略)
その結果、気を逸らしたり、感情を隠そうとした人たちは不安を緩和することはできなかったどころか、もっと不安に陥ってしまったことが多々あったのです。
「Business Insider」より翻訳引用
不安な感情が芽生えると、否定的にとらえ、抑え込もうとしがち。しかし、他のことをして忘れようとしたり、正面から向き合わずにいると、さらに不安が増してしまうというのです。
向き合うといっても、心配性はつらいものですが、
結果を待つあいだに不安な気持ちに苦しんだ人たちは、合格したときにうれしい驚きに包まれました。
「Business Insider」より翻訳引用
ネガティブがポジティブに一転する気持ちは、想像に難くありません。苦しめば苦しむほど、思いがけない良い結果はありがたく受け止められます。
心配することで生産性がアップ
さらに、
心配することは生産性につながります。試験に落ちた場合、結果を待つあいだによく考え、悲観的だった人は「次の行動に向けてモチベーションが高くなりました。次の試験を受けることを視野に入れたためだと思われます」と調査団は書いています。
それに対し、ポジティブで楽観的になろうと努めた人は「試験に落ちたという結果を受け入れがたく、否定的な感情に囚われたのです」。
「Business Insider」より翻訳引用
悲観的な人は、たとえ今回が残念な結果に終わっても、すでに何度も感情のなかでシュミレーションしているので、打撃が少なくて済みます。
反対に楽観的な人は、想像と現実世界のギャップにうまく適応できず、悲観的な人が次に向けて動きだしている間にも立ち止まってしまうようです。
成功者のインタビューを読んでいると「不安が行動力につながる」という言葉がよく出てきますが、目標に向かって努力を続けられる人ほど、心配性なのかもしれません。
不安な気持ちと向き合うのが大切
上記の結果から、人生のチャレンジには、たとえ結果がうまく行っても行かなくても、不安になり、悲観的になることのほうが効能があるということがわかります。
元々の性格もあるので、楽観的な人が悲観的になる必要はないとは思いますが、心配性でクヨクヨしがちな人には励まされる今回の研究結果。
人生を左右するような試験や面接で、心配してしまうのはごく普通のことです。自分のなかの不安な気持ちを否定するよりも、そのまま受け止め、心配性になってしまう方が得策と言えそうです。
(田上晶子)
Photo by shutterstock.
- 孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)
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