googleから独立したIngressのNiantic Labs日本法人設立!
都内某所(場所は非公開)。
秘密の連絡を受けて集められた情報組織のエージェントたちが、漆黒の扉を持つ部屋に集められた……。
というわけで、IngressのNiantic Labs日本法人設立記者会見にお招きいただいてきました。
すでに、アメリカでもNiantic LabsはGoogleから独立した会社になっており、それに呼応して、日本も法人として独立したという格好です。日本法人の代表を務めるのは、8年前からgoogle MapsやEarthなど地図関連のサービスの先陣を切ってきて、一昨年のIngressの立ち上げ時から日本で(グーグルの仕事時間中の20%は自分の興味のあることをできるというルールの範囲内で)Ingressを立ち上げてきた村井説人さん。
この催しに集められたのは、Ingressをレポートし続けてきたメディアと、現在Ingressのスポンサーとなっている5つの企業。
村井さんの挨拶のあと、各企業からの挨拶を兼ねたプレゼンテーションがあったが、これがなかなか興味深いものだった。
まずは、すでにおなじみとなった、ローソン。1万2000ある店舗だが、意外と近くなのに知らないということもあるのだそう。そういう店への誘客に非常に役立っているとのこと。ソフトバンクはローソンの施策を見てスタートしたとのこと。Softbank Ultralinkが遠距離のポータル同士をつなげるのに使われ、超大規模リンクなどで感動を持って使われているのがうれしい。しかも世界でも類を見ないアイテムだけに、超大規模リンクの際には必ず使われ、ワールドワイド企業へと成長しようとしているソフトバンクとしては非常に有効な海外へのプロモーションとなっているとのこと。
伊藤園も想像以上の成功を収めているという。施策時には、担当者の予想を数倍する売り上げがあり、『自販機がBOしている(Burn Out=連続ハックでポータルが焼けつき、アイテムが出ない状態のこと)』との連絡が入ったことに、現場の人がわからず混乱したという笑い話も。
ペットボトルにアイテムが出るシールを付けた時には1人で1500本も購入した人もいたとのこと。
普通イベントでサンプリングのために飲料を配るともぎ取るように商品を持っていく人が多いが、Ingressでは「お疲れさまです!」と、非常に好意をもって受け入れられ、たんなるパブリシティ以上の共感をもって受け入れられスタッフの方も感激したとのこと。いまや、伊藤園社内でのIngressの認知率は100%とのこと。
また、キャンペーンをやっている間はSNS上に、伊藤園のペットボトルや自販機の写真があふれ、これまでのさまざまな施策にない効果が得られたとのこと。
三菱東京UFJ銀行は現在もキャンペーン中。三菱東京UFJ J-VISAデビッドを作るとMUFG Capsuleがもらえて、さらに毎月1万円以上を使うと、毎月アイテムがプレゼントされるという。
担当者の方は4月の定例の人事異動で前の部署から「特命プロジェクト」として呼ばれ、現職についたという。まだ会ってない部下から、「とりあえずIngressをインストールして下さい」と言われてゲームを始めるなど銀行に勤めている人としては異例のプロジェクトだったらしい。
さて、最後は一番新しい提携先、大日本印刷。全国の丸善、ジュンク堂、文教堂がポータルになっている他、日本初のingress公式小説がリリースされ、店頭にディスプレイが設けられるなど多くの取り組みが行われている。
まだわずか3人からのスタートだが、一騎当千の3人ということで、いよいよIngressの世界観が広がっていきそうだ。実に可能性を感じる楽しみなオープニングだった。
なお、12月13日の沖縄のアノマリーAbadddonで販売されるトレーナーとTシャツも発表された。あまり、もろにIngressという感じではないが、普段にも(?)着られるシックなデザインを目指したとのこと。
新生Ingress Niantic Labsの村井さん、須賀さん、Ryutaさんの活躍を楽しみにしています!
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