2011年に放送され、今年7月から再放送中のアニメ「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」で、本編終盤より“新ルート”へ突入するという事態が発生し、一時ネットが騒然となりました。
再放送の作品が“新作”になるという大胆すぎる試みが行われたのは、12月3日1時35分からTOKYO MXで放送された第23話(同作は全24話構成)。とある作戦が失敗して気落ちした主人公・岡部倫太郎に対し、本来であればヒロインの1人・椎名まゆりがビンタをかまして発破をかけ、最終ミッション「オペレーション・スクルド」へと向かうのですが、新ルートでは「無理強いはよくない」とフォローし、最終ミッションも実施されないという展開に。
2009年に再放送されたアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でも、「笹の葉ラプソディ」を皮切りに新エピソードが追加されることがありましたが、この時はテレビ和歌山がフライングでサブタイトルを掲載したため、ファンには周知の“仕掛け”に。
今回は番組表に「再」マークが付いていたこともあり、多くの視聴者が「世界線が変わった!!」「マジで??」「えええええええ」と驚愕していました。
一方、ニコニコ生放送でテレビと同時に「23話(SG)」「23話(β)」のダブル上映会が企画されていたことなどから、「やはり分岐したか」「うまいプロモーションだなぁ」と冷静に受け止めるファンも少なからずいたようです。
同シリーズからは、12月10日に最新作となるゲーム「STEINS;GATE 0」が発売。当初、新作は11月中にリリース予定だったのですが、発売1カ月前に延期することが告知され、その際に「発売日変更に伴い、『STEINS;GATE』の世界をよりお楽しみいただけるサプライズをご用意しております」とのメッセージが添えられていました。
番組終了後に生配信された志倉千代丸さん(開発元のMAGES.会長)のツイキャスによると、今回の改変は再放送の途中から思いついたそうで、発売延期もやはりこれが理由とのこと。「ホワイトフォックス(アニメ制作会社)には尽力してもらった」と語っていました。
今回の「第23話(β)」については、BS 11で3日27時30分から、ニコニコ生放送でも4日21時30分から再び放送される予定です。
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