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血液製剤不正製造で厚労省が立ち入り検査12月3日 13時02分
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熊本の製薬会社の「化血研」が長年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、組織的な隠蔽を図っていた問題で、厚生労働省は3日午後、熊本市にある「化血研」の本社に法律に基づく立ち入り検査に入りました。
立ち入り検査を受けているのは、血液製剤の分野で国内シェアのおよそ3割を占める「化血研」、「化学及血清療法研究所」の熊本市の本社です。午後1時ごろ、厚生労働省の担当者が到着し、本社内に入っていきました。
「化血研」は長年にわたって国が承認した内容とは異なる方法で血液製剤を製造していたほか、こうした不正を隠そうと、幹部の指示で記録の改ざんなど、組織的な隠蔽を図っていたことが分かっています。
この問題の調査に当たった会社の第三者委員会は「重大な違法行為で常軌を逸した隠蔽体質だ」と厳しく批判したほか、2日夜会見した「化血研」の宮本誠二前理事長も「社会的信用が失墜する極めて深刻な事態だ」として、役員全員の刷新を明らかにしました。
厚生労働省は3日の立ち入りなどで、製造記録などを詳しく調べることにしていて、結果を踏まえ、今月中に業務改善命令を出す方針です。
「化血研」は長年にわたって国が承認した内容とは異なる方法で血液製剤を製造していたほか、こうした不正を隠そうと、幹部の指示で記録の改ざんなど、組織的な隠蔽を図っていたことが分かっています。
この問題の調査に当たった会社の第三者委員会は「重大な違法行為で常軌を逸した隠蔽体質だ」と厳しく批判したほか、2日夜会見した「化血研」の宮本誠二前理事長も「社会的信用が失墜する極めて深刻な事態だ」として、役員全員の刷新を明らかにしました。
厚生労働省は3日の立ち入りなどで、製造記録などを詳しく調べることにしていて、結果を踏まえ、今月中に業務改善命令を出す方針です。