映像の世紀が復活するという話は以前からTwitterで見ており、放送もされていたみたいだけど今になってやっと第1集を見た。月一で今のところ第2集まで放送され、今回は前回のように11もなく6集が最後のようだ。個人的には第4集「世界は嘘と秘密に覆われた 冷戦」が気になります。
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第一次世界大戦
第1集のテーマは第一次世界大戦だった。2014年が第一次世界大戦から100周年ということで、去年いろいろな本が出版されたり特集が組まれていたことを思い出す。今回特に強調されていたのは塹壕戦、毒ガス兵器、アラビアのロレンスだったように思う。今も残る現地の塹壕の映像に重ね合わせた当時の生々しい映像や兵士たちの肉声の記録、毒ガス兵器を開発したノーベル化学賞受賞者の博士の経緯と顛末、アラビアのロレンスという華々しい表と裏。アラビアのロレンスについて具体的なことはほとんど知らなかったため、非常に新鮮に見ることができた。オスマン帝国を瓦解させるためにアラブ人の革命をイギリスが手助けしたけれどその土地は同盟国のフランスに与え、ロスチャイルドから金を調達するためにパレスチナはユダヤ人に与えたといういわゆる三枚舌外交。その裏でロレンスは、やっぱり嫌だったみたい。
第二次大戦の原因はJPモルガン?
語られていた内容のネタバレになるが、今回の放送の最後の方で第二次世界大戦を引き起こしたのはJPモルガンだったというような話があった。そういう細かい話は知らなかったため興味深かった。曰く、
イギリスが第一次大戦で戦うためJPモルガンから多額の負債
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大戦でイギリスが負けると負債が回収できないためアメリカが参戦
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イギリスは辛勝するも、返済の目処はたたない
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JPモルガンがドイツから賠償金を取る算段
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戦後ドイツにて賠償金に抗議する団体が活動
↓
そこにヒトラーがいた
ドイツの戦後賠償が第二次大戦の要因になったという話まではよく言われることだけど、それに噛んでいたのがJPモルガンだということは知らなかった。もちろん元を正せばJPモルガンに多額の負債があったイギリスが原因なんだけど、ドイツの戦後賠償はイギリスもアメリカ政府も反対していたらしく、しかし結局はJPモルガンの圧力に屈したそうだ。
史実がどうだった、という厳密な話は置いといて前回同様番組として面白いから続きも見ていきたいです。
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