高橋孝二
2015年12月3日11時38分
姫路城(兵庫県姫路市本町)の冬の風物詩となっていた「こも巻き」が今年度から廃止された。害虫から松を守るとして、1960年後半ごろに始まったとみられるが、大学の調査で「益虫も駆除してしまう」などの指摘が出ていた。今後は薬剤を使った駆除で対応するという。
姫路城の「こも巻き」は、暦の上で冬の始まりとされる11月の「立冬」にあわせて実施。昨年も11月7日、職員13人がクロマツ約350本に、ワラで編み込んだ幅約45センチの「こも」を、松の幹の太さに応じて長さ90~180センチ巻いた。
こもの中に害虫を誘い、啓蟄(けいちつ)の3月上旬ごろにこもを外して燃やし、害虫を駆除するとされてきた。
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