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広末涼子さん がん患う母を演じて
12月3日 10時55分

広末涼子さん がん患う母を演じて
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乳がんと宣告されたあと娘を出産し、33歳で亡くなった女性の実話をもとにした映画「はなちゃんのみそ汁」。来月全国で公開されるこの映画で主人公の女性を演じているのが、広末涼子さんです。
自身も母である広末さんは、子どもに伝えたいことや家族との向き合い方について、改めて考えたと言います。

みそ汁作りを通した家族の物語

映画「はなちゃんのみそ汁」。25歳でがんを発病し33歳で亡くなった、安武千恵さんという女性が主人公のモデルです。
千恵は乳がんを患い、健康や将来への不安を抱えながらも結婚し、娘のはなを出産します。自分がいなくなったとしても1人で生きていく力を身につけてほしいと、幼い娘に、料理の基本になるみそ汁作りをかつお節を削るところから教えます。
がんが全身に転移するなかで、娘に生きる力を伝えようとした千恵。その姿を演じたのが、広末涼子さんです。
自身も母である広末さんは、笑顔あふれる家庭を大切にしたという千恵に、相通じるものを感じたと言います。

「もしかしたら『悲しいかな、つらいかな、重たいかな』とかって、劇場に足を運ぶのが気が重くなるんじゃないかと思いますが、安武千恵さんの、生活のなかで笑顔を大切にする、笑いも大切にするポジティブさみたいなところをクローズアップすることで、フィクションである映画での『はなちゃんのみそ汁』ができるんじゃないかなと思って」

共感した「母の厳しさ」

広末さんが印象的なシーンとして挙げたのが、千恵が娘を叱る場面です。
読書に夢中になっていた娘のはなは、みそ汁を作りなさいという千恵に対して「ママが作ればいい」と言い返します。広末さん演じる千恵は、すかさず娘の前に行き、「はな!ママと約束したよね。おみそ汁は、はなが作るって」と強い口調でたしなめます。

「今、中学生になっている実際のはなちゃんに会ったときに、1つだけ1回だけ聞いたことがあって、『はなちゃんのママはどんな人だった?』って聞いたら『怖かった』って言ったんです。『えー』と思って。でも、それを聞いたときにほっとしたというか、お空に行っちゃったから、きらきらした思い出だけを残してママを美化しちゃっているわけじゃなくて、ちゃんと叱ってもらった厳しいママが一緒に生きてるんだなっていう」

こうした「母としての厳しさ」に共感したという広末さん、千恵の心情を次のように感じ取りました。

「やっぱりいちばん大きかったのは、自分がいなくなったときのことを考えてだと思うんですね。食べることが生きることだからちゃんと作る、ちゃんと食べるっていう、いちばん千恵さんの中で大事なメッセージを残してくれたので、やっぱり彼女(はな)に元気でいてほしい、幸せになってほしいっていう気持ちのメッセージだと思います」

何を子どもに伝えるか

限られた時間のなかで、時には厳しく子どもと向き合い、愛情を伝えようとした千恵。広末さんはその役を演じきり、子どもに伝えていきたいことや家族との向き合い方について、改めて考えたと言います。

「自分も人を大切にすること、人にやさしくすること、人とのつながりを大事にすることっていうのを伝えたいなと思います、自分の家族に。私は精いっぱい愛情を注ぐことでしかないんですけど。自分がお仕事のときは、お手紙を書いて出かけるとか、離れていてもつながっているってメッセージは常にしているつもりで。あとは自分も外の人と接するときにきちんとあいさつすること、きちんと感謝の気持ちを伝えることっていうのを、そばで見ていればきっと同じように育ってくれるんじゃないかと思うので、それを教育するとか指示するとか強制するってことじゃないような気はしてるんですけどね」


映画「はなちゃんのみそ汁」は、今月19日から一部の映画館で上映され、来月9日から全国で公開されます。

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