三部けい原作によるTVアニメ「僕だけがいない街」が、2016年1月7日からフジテレビのノイタミナ枠にて放送される。そのキャスト情報が発表され、主人公・藤沼悟役は土屋太鳳と満島真之介が2人1役で演じることが明らかになった。
「僕だけがいない街」は、時間が巻き戻る不思議な現象“再上映(リバイバル)”に悩まされる青年・藤沼悟が時空移動を繰り返し、とある事件の真相に迫っていく姿を描いたサスペンス。土屋は10歳の悟、満島は29歳の声を演じる。アニメの声優を務めるのは、2人とも同作が初。
また雛月加代役は悠木碧、片桐愛梨役は赤崎千夏、ケンヤ役は大地葉、ヒロミ役は鬼頭明里、オサム役は七瀬彩夏、カズ役は菊池幸利、白鳥潤役は水島大宙、藤沼佐知子役は高山みなみ、八代学役は宮本充に決定。悟を含めて計10キャラクターのキャストが一挙に発表された。
原作マンガはヤングエース(KADOKAWA)にて連載中。アニメ化のほか、藤原竜也主演による実写映画が3月19日に公開されることも決定している。
キャスト&スタッフコメント
土屋太鳳
原作を読み終わった時、私は立ち直れませんでした。人の心に巣食う闇があまりにも深くて重い。でもその闇の中に、懐かしい体温のある優しい光が、必死に瞬いてるようにも感じました。この物語で描かれるたくさんのことは、残酷で哀しく、許されることではありません。だからこそ真摯に向き合い、誠実に演じたいと思います。
アニメの声を担当するということは本当に重大なことだと思います。嬉しいと同時にとても緊張しています。今は二次元の世界で生きる悟を追いかけようと必死ですが、背中はあまりにも遠く、焦るばかりです。ですが必要なテクニックなどを教えていただきながら、悟のように全力で、あきらめず食らいついていきたいと思います。
満島真之介
オファーを頂いたときは、率直にうれしかったです。声だけで表現する世界にとても興味があるので、ワクワクしています。
原作を読ませて頂き、何の変哲もないどこにでもいるような青年を主人公に、ここまで繊細な愛情溢れるサスペンス作品を造る三部先生に驚かされました。「あのとき違う選択をしていたら、自分の人生どうなっていたんだろう」という誰もが感じたことのあるであろう感覚が、彼を大きく動かすことになります。日常の中で、ふと舞い降りる記憶の糸を、現在の自分が新たに紡いでいくような作品です。
素敵なスタッフ、共演者の方々と共に力を合わせて、皆さんの心に響く作品を届けたいと思います。
伊藤智彦監督
藤沼悟という役は、ヒーローではなく、抜けたところのある役なんですね。そういう演技が出来る方を探して、お二人の名前に辿り着いたんです。
土屋さんは、声を張っても怒りを感じさせないというところが、悟らしいなと。「グループの中で絶対一番になれないやつ」という感じが出せるんです。他の子供たちとのバランス的にもよかったと思います。満島さんは、実写映画などで見せる芸幅の広さに加えて、ナレーションをCMでやっているのも大きかった。悟はモノローグがとにかく多いキャラですからね。
お二人がアフレコをされていく中で得られるものが、悟の成長感と結びついていけば大成功かなと思っています。
僕もその時を楽しみにしています。