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FRB議長 米経済に自信 利上げ判断へ
12月3日 6時51分

FRB議長 米経済に自信 利上げ判断へ
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アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長が講演し、アメリカ経済は「FRBの見通しに沿う形で改善を続けている」と自信を示し、今月中旬の金融政策を決める会合は利上げの是非を判断する重要なものになるという認識を改めて示しました。
FRBは、リーマンショックのあと7年間にわたって続けてきた異例のゼロ金利政策を解除して利上げを始めるかどうか今月15日からの金融政策を決める会合で、判断する方針です。
会合を2週間後に控え、利上げについて市場の注目が集まるなか、FRBのイエレン議長は、2日、ワシントンで講演しました。
講演で、イエレン議長は、アメリカの景気について「前回10月の会合のあともFRBの見通しに沿う形で、雇用情勢の改善が続いている」と述べ、自信を示しました。
さらに、仮に利上げが遅れて景気が過熱してしまえば急速な引き締めが必要になりかえって景気を悪化させかねないとも強調しました。そのうえでイエレン議長は「次の会合ではあらゆるデータを点検し、利上げの是非を判断する」と述べ、次の会合は、これまでの方針どおり、利上げの是非を判断する重要なものになるという認識を改めて明確にしました。
イエレン議長の発言を受け市場では、今週末に公表される雇用統計などの指標が、順調に改善するかどうかが利上げの決め手になるという見方が広がっています。

FRB 景気「小幅改善」を維持

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、2日、景気報告を公表し、アメリカの景気は個人消費が伸び雇用の現場では一部に人手不足も見られ、全体として小幅な改善が続いていると判断しました。
FRBは、全米に12ある地区連銀が先月下旬まで行った企業などへの聞き取り調査をもとに、2日、最新の景気報告をまとめました。このうち個人消費は、ガソリンの値下がりの恩恵もあって自動車の売れ行きが好調で、大半の地区で増加し、▽住宅市場も緩やかに改善したと報告しました。また、回復を続ける雇用情勢について一部の地区では建設業や熟練技術者に人手不足が見られ、人材確保のため賃金を引き上げる動きも報告されました。これらを踏まえ、FRBはアメリカの景気について「小幅なペースで拡大している」と、前回、10月の報告とほぼ同じ判断を維持しました。
ただ、企業の生産活動については、ドル高や中国など海外経済の減速の影響で、地区によってまちまちだとやや慎重な見方を示しました。
FRBは、今月15日からの金融政策を決める会合で、異例のゼロ金利政策を解除して利上げを始めるかどうかを判断することにしています。今回の全米各地区からの報告に加え、4日に公表される最新の雇用統計が順調に改善するかどうかを見極め、会合に臨むことにしています。

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