東日本旅客鉄道(JR東日本)は2日、2020年までに450億円を投じて東京駅を約5%増床すると発表した。1階と地下1階の盛り土を切削することで新たなスペースをつくる。訪日外国人客の増加で乗降客数の伸びが続くなか、待合広場の新設や通路の拡幅で混雑緩和につなげる。
丸の内側と八重洲側をつなぐ「北通路」周辺の盛り土を取り除く工事を16年1月に始める。床面積は1階で2600平方メートル、地下1階で6300平方メートル増える。地下1階に500平方メートルの待合広場や免税カウンター、乳幼児連れの家族向け休憩室を新設。飲食店や土産店などの店舗面積も3.5倍の6300平方メートルに広げる。
17年春の運行開始を予定する豪華寝台列車「トランスイート四季島(しきしま)」のルートなども同日発表した。日光や函館、東北地方を周遊する3泊4日などの3コースを設け、料金は3泊4日で60万円以上になる見通しという。
東日本旅客鉄道