はじめに
こんにちは。
11月21日に公開となった『ガルパン 劇場版』の感想を述べたいと思います。これまでガルパンの音楽に関する記事も書いてきましたので、それについても述べられればと思います。www.palepalette-blog.com
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ネタバレありなので、気になる人は撤退してください。
感想
臨場感をもたらす大迫力な音響
まず最初に述べるべきであると感じたのは、「アニメとは思えない音響の迫力」について。戦車の走行音や発砲音といった戦場を表現するのに必要な音の重厚感。アニメとは思えないほどに音響に力が入っていた。冒頭のエキシビションマッチで作品に没頭し、そこからはガルパンの世界に入り浸っていた。
ガルパン音楽のアレンジが魅せる続編らしさ
ガルパンのメインテーマである「戦車道行進曲!パンツァーフォー!」のアレンジ。このメインテーマこそがガルパンであり、そのアレンジはこの作品がガルパンであることを強調している。本編においてもっともガルパンらしさを示していたのは、ある面から見れば音楽であったように感じる。もちろん映像など全てがガルパンである。それ以上に音楽が主役となった作品であったように思う。
圧巻の戦闘シーン
「あーこれが見たかったんだな―」と思わされるような戦闘シーン。絶賛してしまうほどガルパンらしいシーンだった。それだけではなく、過去にあったシーンの再現やアンツィオ戦で見られた作戦など、知っている人が見ると懐かしさとともにニヤリとしてしまうシーンが多く見受けられた。
姉と妹
テレビシリーズで主役であった西住みほの姉である西住まほ。この作品における主役は姉のまほであったように思う。
TVシリーズでの関係
[みほ]
黒森峰女学園から逃げるようにして大洗女子学園に転校したみほ。みほはそんな自分に対してまほが怒りや呆れといった感情を抱いているように感じており、それが度々まほと出会った際のたどたどしさだったのだと思う。咲-Saki-における咲と照のような関係がイメージとして近いかもしれない。
[まほ]
実際にはまほはみほを認めており、それが10話の母への提言だったのだろう。それと同時に本流の西住流として負けるわけにはいかないというプライドと自信。そんな一面を感じさせた。12話ではみほと本気でぶつかることが出来たことに喜びを感じている。妹が自分の戦車道を見つけ、結果を残せたことが嬉しいのではないかと思う。12話をもって姉と妹のわだかまりはなくなり、黒森峰女学園時代の関係に戻ることができた。もしくは困難を乗り越えて一歩先の関係に進むことができたのかもしれない。
劇場版での関係
劇場版で見られたのがみほの姉としてだけのまほである。実家に帰ったみほを出迎えたまほの表情は姉としての優しさであり、それと同時に帰ってきてくれたという安堵であったように思う。みほにとって実家は避けてきた場所であり、自分がいるその場所に帰ってきてくれた。ずっと一緒に過ごしてきた場所でみほに会えたのは、まほにとっては大きな喜びであったように思う。
そして大学チームとの試合での共闘。みほの転校に際し、同じチームで戦うことができなくなったまほとみほ。みほの実力を認めているまほにとっては、同じチームで再び戦える夢が叶う瞬間であった。そしてなにより、互いの信頼を再確認するシーンであったように感じる。みほの作戦に対して、反論もせずそのまま実行するまほ。無音の会話からは、嬉しさと寂しさとありがたさ、そしてより深まった信頼を感じる。
戦闘後のエンディングにおける二人の会話からは、
「再び一緒に戦うことができて嬉しかった。今度は敵としてまた戦おう。」
「わたしもおねえちゃんと一緒に戦うことができて楽しかった。また試合しようね!」
というような会話が感じ取れた。姉としては他校に言ってしまったことが寂しい。けれどそれを伝えること無く、楽しかった、またやろうと伝えたのではないかと思う。もしみほに寂しいという気持ちを伝えてしまったら、みほは悲しそうな表情をしたのではないかと思う。
まとめ
個人的には満足のいく劇場版でした。もちろん、再びの廃校騒ぎや知波単学園の描き方など多少の不満はあるものの、ガールズ&パンツァーらしさが全面に出ていたように思います。見ていない人は見て損のしない作品になっていると感じました。
以上です。それではまた別の記事でお会いしましょう。
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