米国債ＥＴＦからの資金流出が加速－世界債券市場で米が成績最下位に

2015/11/27 14:58 JST

　　　　（ブルームバーグ）：米金融当局が利上げの準備を進める中で、米国債で運用する上場投資信託（ＥＴＦ）からの資金流出は１年２カ月ぶりの高水準となった。米国債は世界の主要債券市場で最悪のパフォーマンスだ。

ブルームバーグの集計データによれば、11月の米国債ＥＴＦからの資金流出は41億ドル（約5030億円）と、2014年９月以降で最大。米国債のここ１カ月のリターンはマイナス1.1％と、ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会 （ＥＦＦＡＳ）がカバーする世界の26債券市場で最大のマイナスとなっている。

日興アセットマネジメント（オーストラリア）の金利・為替担当チーフ・グローバルストラテジスト、ロジャー・ブリッジズ氏（シドニー在勤）は、「投資家が若干神経質になっている」と指摘。「12月にかけて金利が上昇するのは予想できるが、大幅な相場下落は見込んでいない」と述べた。 

原題：Bond ETF Sales Surge as U.S. Ranks Last in World Debt Markets（抜粋）

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更新日時: 2015/11/27 14:58 JST