『スマホで自由自在に操作できるIoTミニ四駆を作ろう』というワークショップです。
これはCerevoから発売中の無線LANモジュール『CDP-ESP8266』をミニ四駆に組み込んで、スマートフォンから操作出来るラジコンに魔改造しちゃおうというワークショップっす。イベントの流れはこんな感じ。
会場はDMM.make AKIBA。この施設のオープン1周年を記念してのイベントということで、参加費は3800円と激安!
ていうか、ミニ四駆本体と無線LANモジュール『CDP-ESP8266』と、ミニサーボと、3Dプリンターで出力した改造パーツ一式などを揃えただけで3800円くらいするんじゃね? と、疑問に思ってスタッフさんに訪ねたら、案の定「赤字ギリギリのほぼ実費でやってます」とのことでした。
ワークショップの参加者は約20名で、1/3ほどが親子連れ。やはりミニ四駆は親子で遊ぶホビーとして人気ありますなぁ。
20名の参加者はテーブルごとに4組にわけられ作業開始。それぞれのテーブルにはスタッフさんがついており、サポート体制も万全です。
製作風景の動画はこちら。
というワケで、まずは俺がミニ四駆の改造から。作業に必要な工具もテーブルに完備と至れり尽くせりです。
改造マニュアルを開いて・・・まずはと。えっ!いきなりシャシーをまっぷたつにするんすか!(笑)
なるほど、前輪をサーボで左右に可動する為ですか。切り取った部分に、3Dプリンターで製作したアダプターを装着。そのアダプターにミニサーボを取り付けます。
サーボホーンの上にギアを取り付け、その先にステアリングアームを取り付けます。
リア周りはミニ四駆の説明書どおりに組めばオーケー。そんなこんなでミニ四駆の改造は1時間ちょっとで終了!
ここからは、無線LANモジュール『CDP-ESP8266』を搭載するための基板をつくっていきます。
作業するのは、大学時代に電子工作サークルで慣らした(自称)というハード松村さんです。でも半田付けは大学を卒業して以来やってないとのこと・・・本当にこの男に任せて大丈夫なんか?
俺の不安をよそに、半田付け開始! 温調式はんだごてにゴキゲンのハードさんです。
でも途中から「抵抗の帯色が見えない!」とか、「このコンデンサに数字書いてないよ」(老眼のためか小さくて見えなかっただけ)とか、ブツクサいいつつ作業しているもんだから、案の定いろいろとやらかしてました(笑)。
【やらかしその1】脚が折れたコンデンサ。
【やらかしその2】LEDの向きが違う(右が正解)。
と、やらかしつつも1時間ちょっとで基板完成!なんかこの笑顔イラっとするわ~w
完成した基板にミニ四駆からのケーブルを挿して、無線LANモジュール『CDP-ESP8266』を載せて・・・。
いざ、動作テスト開始!
ミニ四駆をアクセスポイントとして確認し接続すると・・・あっさり動いてしまいました。ハードさんは今後ペンネームをソフト松村さんとかにしたほうがイイんじゃね?と思うぐらいあっさり成功!
動作確認が終わった基板を両面テープでシャシーに付けて、ケーブルを整理してと・・・。"スマホで操作できるIoTミニ四駆"の完成です! なんやかんやありつつも作業にかかった時間は3~4時間ほどでした。
そうこうするうちに、他の参加者さんも続々と完成!参加者のなかには、半田付けがはじめてという小学生も居たのですが、周りのおっちゃん達(とくにハードさん)よりも上手に半田付けをこなして、あっさり完成させていました。最近の小学生の工作スキルやばい!
参加者のIoTミニ四駆が続々とロールアウトする横で、スタッフの手によるジオラマも完成!
そうです!お次はこのジオラマコースを使っての、みんな大好きミニ四駆レースです!とういうワケで、魔改造されたミニ四駆によるカオスなレースをどうぞ!
11時から途中休憩1時間挟みながら18時までのワークショップでしたが、参加者をはじめスタッフに至るまで、そこにいる全員が笑顔で笑い声の絶えないものづくりイベントでした。
今回が2回目という『スマホで自由自在に操作できるIoTミニ四駆を作ろう』ですが、是非今後も続けて開催していただきたいイベントです。親子や友人でワイワイやりながらの電子工作からのミニ四駆レースはメッチャ楽しいですよ!
いやぁ、"ものづくり日本"はまだまだ健在ですな!俺はレースで自爆したけど(笑)。