2015年11月26日11時28分
世界のすし職人が頂点を目指して競い合う「グローバル寿司(すし)チャレンジ 2015」の決勝大会が25日、東京都内であった。14の国と地域での予選を勝ち上がった14人が、伝統の「江戸前すし」と独創性を競う「創作すし」の2分野で技を披露。接戦の結果、日本代表の地引淳(じびきじゅん)さん(45)が優勝した。
日本の伝統食でもあるすしは各国の食文化と融合し、今や世界中で親しまれている。国際すし知識認証協会らでつくる実行委によると、海外には2万店以上の「すしレストラン」がある。ただ、そのほとんどは衛生管理やすしに関する正しい知識がないままに営業しているのが現状という。
「グローバル寿司チャレンジ」は、見た目だけでなく技術や味わいでも一流のすしを普及させたいと、今回初めて企画された。すしを握る際の衛生状態も厳しく審査されるため、参加者らはみな緊張した面持ちだった。
「江戸前すし」は、盛りつけをおえるまでの制限時間は10分。提供のスピードも試される。飾り付けが間に合わずに苦々しい表情で審査を終える参加者もいた。一方、「創作すし」ではのりのかわりに生ハムを使った軍艦巻きや、フランス料理のように泡状に仕立てたソースを添えた握りなど、各国の料理と融合した独創的なアイデアが光った。
優勝した地引さんのほか、2位にはシンガポール代表のキン・ミェン・タンさん(32)、3位にはアメリカ代表のタカトシ・トウシさん(44)が選ばれた。審査員の一人で、千葉市ですし店を営む風戸正義さんは「地引さんは器の使い方がうまく、立体的な盛りつけが印象的だった。キン・ミェン・タンさんは素材の扱いに慣れ、単なる握りではなく『色気』が感じられるほどの完成度。3位のトウシさんはサーモンを使ったすしにアイデアの豊かさが感じられた」と講評した。
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