パリミキでお馴染みの株式会社三城は、メガネ周辺に酸素と水蒸気を増加させる新商品「酸素めがね」を発表しました。現在予約受付中で先行限定は2000本。11月27日より受け渡しになります。
「酸素めがね」は、フレームにコーティングされた独自開発の光誘起透明膜が紫外線と反応することで酸素や水蒸気が集まりやすい環境を構築します。
具体的には、光誘起透明膜に紫外線が当たると光誘起構造相転移が行われ、電子やホール(正孔)が発生(h+)。空気中の4OH-(水酸化イオン)のマイナス電子と融合し、2つの水蒸気分子(2H2O)と1つの酸素分子(O2)になるとしています。これにより、使用しない場合と比べ、目の周辺に酸素や水蒸気が増え、眼精疲労やドライアイの予防に繋がるのだそうです。
鼻パッドには、「ダイヤモンドライクカーボン(DLC)」を採用し、つけ心地の向上や、化粧崩れの軽減などの効果を付加しています。
モデルは9タイプ34種類。価格は税込5500円でWebにて先行予約を受け付けており、11月27日より店舗にて受け渡しになります。
「大切なのは酸素と水蒸気」松崎しげるが「EYEのメモリー」を披露
発表会には、歌手の松崎しげるさんも応援に駆けつけました。持ち歌の「愛のメモリー」ならぬ「EYEのメモリー」を熱唱。「目に大切なのは酸素と水蒸気」と一節を替え歌で披露しました。
引き続き行われたトークショーでも、メガネは実用としてもファッションアイテムとしても使っていると、メガネを使ったポーズなども披露。「酸素めがね」の機能により、酸素と水蒸気が増えるのはドライアイ対策にもなるのでよいなど、期待をにじませていました。
株式会社三城の代表取締役社長 多根弘師氏は、冒頭の挨拶で「今年創立85周年を迎え、視力矯正だけでなく、目の周囲の環境を作るのもメガネの役割と考え、今回の新製品を発売するに至った。これからのメガネを変えていくようなものです」と述べ自信をのぞかせていました。
コーティングされた素材による化学反応で機能するので、バッテリーなどの電源、複雑な機構が不要なのもメリットと言えます。それゆえ、特徴的な外観では無いためガジェット好きなユーザーにはピンと来ない面も否めないかもしれません。
化学反応による酸素と水蒸気の増加という話は、ともするとマイナスイオンなどのエセ科学を連想してしまいますが、光誘起構造相転移から始まる化学反応の原理は学術的にも存在が確認されているものではあります。まさに「高度に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」と言えます。