ワシントン=渡辺丘
2015年11月10日11時49分
オバマ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が9日、ホワイトハウスで会談した。米国はイスラエルと安全保障面で協力を強める姿勢を明確にし、イスラエルとパレスチナの緊張緩和に取り組むことも確認した。悪化していた米国とイスラエルの関係修復を図りたい考えだ。
オバマ氏は約1年ぶりとなる会談の冒頭で、「イスラエルの安全保障は米国の外交政策の最優先事項の一つ。我々は歴史上ない緊密な軍事と情報面の協力をしている」と述べた。ネタニヤフ氏も「イスラエルの安全保障のさらなる強化に向けた関与に感謝する」と応じた。イスラエルが米国に求める中長期的な軍事支援強化策も協議した。
オバマ氏は7月に最終合意したイランとの核協議について「(イスラエルと)限定的な論点で大きな違いがあるが、イランに核兵器を持たせないようにする必要性に違いはない。共通点を見いだしていく」と語った。
ネタニヤフ氏は3月、野党共和党の下院議長に招かれて米議会で演説し、イランとの核協議を批判。オバマ氏は会談を拒否し、亀裂が決定的となっていた。(ワシントン=渡辺丘)
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!